オランダのロッテルダム裁判所は、同国の暗号資産取引プラットフォーム「Knaken」とその関連財団の破産を宣告しました。検察当局によると、約700万ユーロ(約800万ドル)に上る顧客資産が消失しているとされています。同社はユーザーへの完全な返済を行うための十分な資産を欠いており、裁判所は秩序ある清算手続きを進めるために破産宣告が必要であると判断しました。
破産宣告にいたる背景と顧客への影響
ロッテルダム裁判所は、同社がユーザーに完全な返済を行うための十分な資産を欠いていることから、秩序ある和解を確保するために破産が必要であると述べました。
報道によると、Knakenは2017年に設立されたプラットフォームで、約3万人の顧客を抱えていたと推計されています。しかし、2026年6月初旬に突如オフラインとなり、サービスを停止しました。顧客は自身の資産状況や法的な立場を把握するための十分な情報を得られておらず、口座や残高へのアクセスも遮断されているとされています。
これに先立ち、オランダ検察庁は資金消失に関する刑事捜査を開始し、6月30日に破産を申し立てていました。また、6月下旬にはオランダの金融犯罪捜査局(FIOD)が同社への家宅捜索を行い、デバイスや一部の資産を押収したと報じられています。
欧州の規制環境と未認可営業の課題
今回の事案は、欧州における暗号資産規制の厳格化という文脈からも注目されています。
報道によると、Knakenはオランダ金融市場庁(AFM)の認可暗号資産サービスプロバイダーの登録簿に掲載されていませんでした。オランダでは、EUの暗号資産市場規制(MiCA)の移行期間が2025年6月30日に終了しており、AFMは未認可の事業者に対する監督や法執行措置を強化しているとされています。
Knakenは顧客資金を保護するために「Stichting Knaken Payments」という独立した決済財団を設立していましたが、今回の裁判所の決定により、運営会社であるKnaken Cryptohandel BVだけでなく、この関連財団も同時に破産を宣告されました。
ポイント
- オランダのロッテルダム裁判所が、暗号資産プラットフォーム「Knaken」と同社の関連財団の破産を宣告しました。
- 刑事捜査の中で、約700万ユーロに及ぶ顧客資産の消失が指摘されています。
- 同社はユーザーへの完全な返済に必要な資産を欠いており、秩序ある清算を確保するための破産手続きとされています。
- Knakenはオランダ金融市場庁(AFM)の認可を受けておらず、MiCA移行期間終了後の未認可事業者に対する規制強化の観点からも注目されます。