米財務長官がクラリティー法の採決間近を示唆 管轄の明確化に向け行政府が後押し

米国のベセント財務長官は、暗号資産の市場構造を定める法案「クラリティー法」の議会採決が目前に迫っているとの見解を示しました。同法案は米証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)の管轄区分を明確化し、事業者や取引所に対する規制枠組みを整理する内容となっています。行政府が議会の休会前の可決を働きかけたことで、長年の懸念であった規制の不透明性が解消に向かうかが注目されます。

法案の目的と事業環境への影響

米財務長官がクラリティー法の採決間近を示唆 管轄の明確化に向け行政府が後押し

クラリティー法は、暗号資産がSECの管轄する証券に該当するのか、あるいはCFTCの管轄する商品に該当するのかという長年の論点に整理をつける市場構造法案です。どちらの当局の監督下に置かれるかが整理されることで、取引所の登録要件や事業者に求められるコンプライアンス対応の基準が直接的に定められます。

規制当局の管轄区分が明確になれば、暗号資産関連の事業者が長期的な事業計画を立てやすくなると期待されています。長らく規制の枠組みが定まらない状態が続いていた業界にとって、本法案の成立は事業環境の予見可能性を高める重要な動きになると見られます。

採決に向けた課題と今後の日程

法案の成立に向けた大きな障壁となっていた倫理条項については、トランプ大統領が同意したことで交渉が進展し、上院での採決が視野に入っています。

一方で、ベセント財務長官は議会が休会に入る前の可決を求めていますが、8月上旬の審議期限や議会日程の制約が今後の論点となります。仮に議会の休会前までに採決が実施されない場合、審議は次の会期へ持ち越される可能性があり、会期日程の動きが成立時期を左右する要因となっています。

ポイント

  • ベセント米財務長官がクラリティー法の議会採決が目前まで迫っていると表明し、休会前の早期可決を議会に促しました。
  • SECとCFTCの管轄区分を明確化することで、暗号資産が証券か商品かの基準が定まり、事業者のコンプライアンスや取引所の登録要件が整理される期待があります。
  • トランプ大統領が倫理条項に同意したことで交渉の障壁が解消された一方、8月休会前の審議期限までに採決が行われるかが焦点となっています。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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