Web3ゲーム開発企業のProof of Play(プルーフ・オブ・プレイ)は2026年8月5日、公式X(旧Twitter)を通じて事業を終了することを発表しました。同社は2023年に大手VCのa16zなどから3,300万ドルを調達し注目を集めていましたが、大規模かつ持続可能な事業モデルの構築には至らなかったとしています。主要タイトル「Pirate Nation」のコードや関連NFT資産はオープンソースおよびCC0ライセンスで無償公開され、独立組織によるトークン支援などは継続される見通しです。
事業終了の背景と大規模な資金調達実績
Proof of Playは、ブロックチェーン技術による分散型インターネットの可能性を検証してきたものの、持続可能な事業と製品を大規模に構築できなかったことを理由に事業終了を発表しました。
同社は2023年のシードラウンドにおいて、米大手ベンチャーキャピタルのa16z crypto(アンドリーセン・ホロウィッツ)およびGreenoaksが共同主導し、3,300万ドル(約49億〜50億円)の資金調達を達成していました。著名VCから巨額の出資を受けた実績を持つWeb3ゲーム企業の撤退として、業界内で大きな注目を集めています。
ソースコードのGitHub公開とCC0ライセンス移行
Proof of Playは事業終了に伴い、これまでの開発成果物をエコシステム全体に無償還元する対応をとっています。代表タイトルである「Pirate Nation」のUnityアプリケーションおよびスマートコントラクトのソースコードは、GitHubを通じて公開されました。
さらに、「Founder Pirates」NFTをはじめ、Pirate Nationに関連するアートワーク、IP(知的財産)、ロゴについては、著作権を放棄するCC0(クリエイティブ・コモンズ・ゼロ)ライセンスが適用されます。これにより誰でも自由に利用が可能となり、同社は今後の開発者やAIエージェントの活用に寄与することを期待しています。
関連組織と各プロダクトの今後の取扱い
事業終了に伴う各資産や関連プロダクトの取扱いは以下の通り整理されています。
- トークンおよび財団の支援:Proof of Playから独立した組織である「Pirate Nation Foundation(パイレーツ・ネーション財団)」は活動を継続し、Webサイトの運営およびPIRATEトークンの支援を維持します。
- 発行ポイントの失効:Proof of Playが独自に発行していたポイントは、今後いかなるコンテンツとも交換できなくなります。
- 別タイトルの買収:同社が手がけていた別のゲームタイトル「Shiba Story Go!」は第三者に買収され、独立した形で運営が継続されます。
Web3ゲーム業界における影響と意義
今回の出来事は、大型資金調達を行った有名プロジェクトであっても、Web3ゲームにおいて長期的に持続可能な収益モデルやユーザー基盤を確立することの難しさを示しています。
一方で、事業終了に際してプロダクトのソースコードやIP資産を完全にオープンソース化・CC0化する取り組みは、Web3におけるオープンな開発文化を尊重した対応と見られます。開発資産をコミュニティや後続のビルダーに引き継ぐ試みとして、業界における一つの事例となる可能性があります。
ポイント
- a16zなどから3,300万ドルの出資を受けた有力Web3ゲーム企業のProof of Playが、持続可能な事業構築に至らず事業終了を発表した点で注目されます。
- 代表作「Pirate Nation」のソースコードやNFTなどのIP資産がオープンソースおよびCC0ライセンスで無償公開された点で注目されます。
- 独立組織であるPirate Nation Foundationが活動を継続し、PIRATEトークンの支援体制を維持する点で注目されます。
- 同社発行のポイントは交換不可となる一方、別タイトル「Shiba Story Go!」は第三者に買収され独立運営が継続される点で注目されます。