暗号技術を手がけるZamaは、DeFi(分散型金融)プロトコルのMorphoと連携した機密製品のラインナップを拡充しました。最初のヴォールトにおける預入額が4,000万ドルに達したことを受けて実施されたもので、あわせてイーサリアム上でのプライベートスワップの提供も開始されました。これにより、利用者はイーサリアム上の既存Morphoヴォールト12件への機密アクセスが可能となったほか、機密専用のプロダクトとして新たに4件のヴォールトが新設されています。ブロックチェーン上の取引やポジションの機密性を保ちながら運用を行うための選択肢が広がった点で注目されます。
株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。
機密対応ヴォールトの拡充とプライベートスワップの導入
今回の発表において、ZamaはMorpho関連の機密製品ラインナップを大きく広げました。初号となるヴォールトが預入額4,000万ドルという節目を達成したことを受けた措置です。
ユーザーはイーサリアム上に存在する既存のMorphoヴォールト12件に対し、取引情報などを保護した機密アクセスを行えるようになります。さらにこれらに加え、機密専用のプロダクトとして設計された4件のヴォールトが新たに組成されました。また、ヴォールトの拡充と同時に、イーサリアム上でのプライベートスワップ機能も正式に提供が開始されています。
機密型DeFiインフラの重要性
Morphoはイーサリアムなどのブロックチェーン上で稼働する分散型レンディングプロトコルとされています。通常のパブリックブロックチェーン環境では、利用者の預け入れ規模やウォレット残高、取引履歴がすべて公開されます。
こうした背景のなかで、初号ヴォールトが4,000万ドルに達した実績は、取引内容や運用規模を外部に明かさずにDeFiを利用したいという強い実需が存在することを示していると見られます。既存のヴォールトへの機密アクセス付与に加え、機密専用ヴォールトの新設やプライベートスワップの導入が行われたことで、オンチェーン上で残高や取引を保護しながら資産運用を行う環境の整備が一段と進む可能性があります。
ポイント
- 初号ヴォールトの預入規模が4,000万ドルに到達したことを受け、機密DeFi製品のラインナップが大幅に拡充された点で注目されます。
- 利用者がイーサリアム上の既存Morphoヴォールト12件へ機密アクセスできるようになったほか、機密専用の4件のヴォールトが新設された点で運用の幅が広がります。
- ヴォールトの拡充と並行して、イーサリアム上でのプライベートスワップが提供開始された点でも重要です。
- 取引情報や残高を保護しながらDeFiを利用したいユーザーの需要に応えるインフラの拡大を示す事例として評価されます。