元Facebookが「Meta社」に社名を変更し、メタバースに1兆円を投資すると発表したことで、ここ数年メタバースがバズワードになり、盛り上がりを見せました。
メタバースを始めたいと興味を持っている人や、メタバースをやってみたい方も多いのではないでしょうか。
今回Pacific Meta マガジンではメタバースのおすすめを以下の内容メインで紹介していきます。
- メタバースとは?
- メタバースの魅力
- おすすめのメタバース4選の紹介
- メタバース4選の始め方を解説
- メタバースの推奨スペックを解説
3Dや2Dのメタバースに最適なPCの推奨スペックも紹介していきます。
メタバースとは
メタバースとはインターネット上に構築された仮想空間のことです。
Fortniteのようなパソコンで操作する仮想世界を広義のメタバースと呼び、DecentralandのようにVRゴーグルを付けて楽しめるメタバースを狭義のメタバースと呼びます。
プラットフォーム内のサービスを活用して、自身の分身となるアバターを操作し、世界中の人とコミュニケーションや土地を使った経済活動ができます。
現実世界と同じくメタバース内で経済活動をするには土地(LAND)が必要です。
限られた数の土地区画の一部を購入すると、ユーザーが所有・利用できます。
購入した一部の土地区画内で様々なビジネスやイベントを展開できるのです。
The Sandbox内のメタバース不動産が5億2460万円で落札されたことも話題になりました。
メタバースの魅力を解き明かす
メタバースはプラットフォーム内でコミュニケーションの変化や新しいビジネス経済圏ができつつあるのです。
今までテレワークと言えばzoomでやり取りしていました。
メタバースではアバターを使えば、誰かの会話に入れます。
zoomよりも雑談が気軽にできるため、リアルで、そこにいる人と会っている感覚があるのです。
更には、異性になり切ってみたり、イケメン・美少女アバターをキャラクリし、リアルの自分にはできないことができるでしょう。
アバターを使えば顔・体系の優劣を気にしなくなり、自然体にコミュニケーションができるのも、メタバースの魅力の1つです。
ビジネスイベントを活用したアバター会議も徐々に浸透しつつあります。
臨場感あふれる講演・セミナー、バーチャルショップを展開、土地を使った大型イベントなど、バーチャル空間を活用したビジネスも展開できます。
おすすめのメタバース4選
こちらではおすすめのメタバースプラットフォームを4選を紹介していきます。
- VRChat
- The Sandbox
- Decentraland
- ZEPETO
いずれも日本で人気のメタバースばかりです。
自由度が特徴「VRChat」(オリジナル)
VRChatとは世界で870万人以上のユーザー数を誇るメタバースです。
音声機能も搭載されており、会話の方法がリアルと同じように、5感を使い話しかけるだけでコミュニケーションができます。
ワールドと呼ばれる仮想空間サービスを提供しており、Unityと呼ばれるゲームエンジンを使えば誰もがワールドを自由に作れます。
公式以外のワールドはほぼユーザーが作成した手作りの世界。
英会話教室、リゾート施設、ファンタジーな世界、日本の街など、個性豊かで創造性の高いワールドが多いのが特徴です。
ユーザーが直接コンテンツに手心を加えて成長させていく、自由度の高いソーシャルVRコンテンツと言えるでしょう。
ゲームの世界で経済活動ができる「The Sandbox(ザ・サンドボックス)
ザ・サンドボックスとはボクセルアートで表現された仮想空間を提供しているWeb3.0のプロジェクトです。
マインクラフトのようなゲームをイメージするとよいでしょう。
オープンワールド風の世界観で、アバターに武器・防具を装備させて戦う、ゲーム性の強いメタバースです。
ゲーム内のアイテムはNFT化されており、マーケットプレイスで売買し、リアルマネーに還元できる「SAND」を入手できます。
遊んで稼げるPlay to Earnというジャンルです。
また、オープンワールドの中で、「ETH」や独自トークンの「SAND」を消費して、LANDと呼ばれる土地の1区画を購入できます。
総発行数166,464個の土地を1区画以上を購入し、保有することで、メタバース内でイベントを企画したり、収益化に活用したりできるのです。
土地を購入することでゲームを遊べるだけではなく、ビジネス展開もしやすくなります。
皆の投票でメタバースを作り上げる「Decentraland(ディセントラランド)」
Decentralandとはブロックチェーンの技術を応用したWeb3.0のメタバースプロジェクトです。
自律分散型組織のDAOで運営しており、ユーザーが直接投票する形式で運営する組織の仕組みになっています。
ユーザーの意思に基づいた組織体系で運営されているのがDAOの特徴です。
ザ・サンドボックのボクセル風な世界観と違い、プレイヤーはより現実に近いポリゴン風な3Dグラフィックのアバターを操作できます。
セカンドライフをVR化した世界観をイメージをすると良いでしょう。
DecentralandではMANAと呼ばれる独自の通貨を活用しNFTを売買できます。
たとえば、MANAを使えばマーケットプレイスを利用し、NFTの服を購入してアバターを着せ変え自己表現したり、メタバース上に土地を購入しビジネスもできたりできます。
MANAのトークンシステムにより、
- メタバース上で物を買う
- お手伝いをしてMANAを稼ぐ
- 友達とイベントを探索する
現実世界に近いアクティビティが体験できるため、第二の人生ともいえるメタバースです。
ソフトバンクがリアル×バーチャルを実現「ZEPETO」
ZEPETOとは韓国に本社を構えるNAVER Z Corporation運営しているアジア最大規模のメタバースプラットフォームです。
フォトアルバムの自分の顔から、またはアプリ内のカメラ機能を活用して、自由にアバターをカスタマイズできます。
作成したアバターを操作してライブ、ゲーム、コミュニケーションをして遊べます。
中でも面白いシステムが、ZEPETOの仮想空間に全面ガラス張りの「ソフトバンクショップ in ZEPETO」を併設していることです。
ワールドに転移することで、ソフトバンクショップの公式クルーアバターから接客され、24時間365日のサポートを受けられます。
気に入ったらその場でスマホの契約も可能。
アバター用のソフトバンクオリジナルのアクセサリーを購入でき、アバターにファッションさせ自己表現を楽しめます。
「VRChat」の始め方
VRChatはPCだけでも遊べるので必ずしもVRゴーグルが必須ではありません。
こちらではVRChatのアカウント作成やダウンロード・インストールのやり方、始め方全般を紹介していきます。
SteamとVRChatをインストールする
VRCahatへのログインはVRChatの公式ページでしますが、VRChatはSteamの中にあるゲームタイトルの1つです。
本体のVRChat.exeはSteamでダウンロード・インストールしなければいけません。
以下はSteamとVRChatのインストール方法です。
- Steamの公式ページにアクセスする
- ユーザー名、パスワード、居住国を設定し、アカウントを作成する
- Steamからメールが届くので「アカウント作成」をクリックする
- メールアドレスが認証される
- アカウントでアインアップする
- 「Steamをインストール」からダウンロード・インストールする
- Steam本体を起動したらアカウントでログイン
- ストアからVRChatを検索する
- ゲームをプレイするをクリックしてVRChatをインストールする
インストールが完了したら「プレイ」をクリックし起動しましょう。
VRChat本体はSteamから無料でダウンロードできます。
VRChatのアカウントを登録する
次にVRChatのアカウントを登録していきましょう。
- VRChatの公式サイトにアクセスする
- Loginから新しいアカウントを作成をクリックする
- ユーザー名、メールアドレス、パスワード、生年月日を入力する
- 届いた確認メールをクリックするとログインできる
アカウントはVRChatとSteamアカウントの2種類があります。
Steamアカウントはアバターのアップロードができません。
自分で作成したアバターを使用したいならVRChatのアカウントで作成することをおすすめします。
アバターを作成してメタバースの世界へ!
最後にVRChatを起動してアバターを作成していきます。
Steamに移動しVRChatを起動しましょう。
- VRChatを起動する
- VRモードかデスクトップモード、どちらかを選択する
- VRChatのアカウントでゲームをスタートする
- 作成したアカウントでログインする
- ワールドを選択する
- AVATARSからアバターを作成する
- メタバースの世界へ
アバターを作成したら、キーボードのEscからメニューを開き、独創性の高いワールドを行き来したり、様々なアクティビティやゲームを楽しみましょう。
VRChat初心者の方は、メニューのWorldから「[JP] Tutorial World」を検索し、簡易チュートリアルワールドをプレイして、ゲーム全体を把握してから遊ぶのがおすすめです。
ちなみに、トラストレベルが「New User」になると、自作のアバターをアップロードできます。
The Sandboxの始め方
ザ・サンドボックとはイーサリアムベースのブロックチェーン上で動作するWeb3.0のゲームです。
VRゴーグルを付けずにプレイできるので、広義のメタバースと呼べるでしょう。
資産価値があるトークン「SAND」と土地の「LAND」を主軸に経済圏を構築しています。
こちらではザ・サンドボックスの始め方について解説していきます。
メタマスクをインストールして公式サイトに接続する
ザ・サンドボックでは、ゲーム内アイテムのNFTやゲーム内通貨のSANDを預けられる専用のウォレットダウンロードしなければプレイできません。
GoogleChromeのブラウザに拡張機能のメタマスクをインストールしましょう。
メタマスクがダウンロード出来たら、ブラウザの拡張機能からメタマスクを選択し、The Sandboxの公式サイトのアクセスを許可します。
公式サイトにメタマスクをリンクさせると、Web3.0の方法でログインできます。
ゲームのアカウントを作成する
メタマスクの設定が済んだら公式サイトでWeb3.0のログイン方法を選択しましょう。
以下はThe Sandboxのログイン方法とゲームのアカウントを作成する方法です。
- The Sandboxの公式ページにアクセスする
- サインインをクリックする
- ウォレットに接続からメタマスクを選択する
- 接続されたらアカウントを作成する
- 署名をクリックしログインする
以上の手順でThe Sandboxのログインに成功します。
公式サイトから「VoxEdit」の「Game Maker」をインストールする
サンドボックスをプレイするには「VoxEdit」と「Game Market」のインストールが必要です。
- VoxEdit:3Dのボクセルアートのアバター作成に特化した無料のモデリングソフト
- Game Marker:3Dゲームをプログラミングなしで作成できるソフト
こちらではVoxEditとGame Markerのインストールのやり方を解説していきます。
VoxEditのダウンロード・インストール方法
VoxEditとはThe Sandboxが開発したオリジナルアバターを作成できるモデリングソフトです。
The Sandboxのマーケットプレイスにアセットをエクスポートできる機能を持ちます。
以下はVoxEditのダウンロード・インストール方法です。
- VoxEditのページにアクセスする
- ダウンロードをクリックする
- Windows版かMac OS版を選択する
- Zipファイルがダウンロードされる
- ファイル内のVoxEdit.exeをクリックし全て展開する
- VoxEdit.exeをクリックして起動する
作成したアカウントでログインしアバターが作成できる。
Game Marketのダウンロード・インストール方法
Game Markerketとはプログラミングの知識が不要で3Dゲームを作れるソフトです。
以下はGame Marketのダウンロード・インストール方法です。
- Game Marketのページにアクセスする
- ダウンロードをクリックする
- Windows版かMac OS版を選択する
- 起動時にアカウント入力する
2023年6月3の執筆時点ではバージョンがV0.8でした。
アバターを作成してメタバースの世界へ!
VoxEditや公式サイトのツールでアバターを作成したら、早速The Sandboxのメタバース世界へ行きましょう。
The Sandboxには、ユーザーが創作した様々なLAND(土地)が用意されており、ポータブルから自由にアクセスできます。
初心者のユーザーはThe Sandbox製作者が作成した「Path to Aldark」の土地がおすすめです。
操作に慣れるまで、ボクセルライトを集めたり、ジャンプをしながら高所を目指したりするミッションから始るとよいでしょう。
公式サイトによると754個のランドが健在中。
どんなランドがあるのかは公式のマップから確認できます。
Decentralandの始め方
DecentralandはブラウザとPCでプレイできるメタバースです。
VRバージョンではMeta Ques2(旧Oculus Quest2)に対応しています。
こちらではマルチプレイに対応しているDecentralandを紹介していきます。
メタマスクをインストールして公式サイトに接続する
DecentralandもThe Sandboxと同じくイーサリアムベースのブロックチェーンで動作しています。
独自トークンのMANAや土地を預けるために、メタマスクを用意しなければいけません。
GoogleChromeにインストールしましょう。
メタマスクをインストールしたらDecentralandの公式サイトにアクセスします。
「Play you using wallet」からメタマスクを選択し、公式サイトにメタマスクを接続し、ゲームにログインしてください。
ゲームのアカウントを作成する
DecentralandはPCへのダウンロードは必要ありません。
ブラウザでプレイできます。
ゲームを起動したらアバター作成画面に入ってアカウントの作成をしましょう。
- Name your avatar:アバターの名前
- Let’s stay in touch:メールアドレスを入力してお知らせが届く
アカウント作成項目は以上の2点だけです。
晴れてメタバースの住人になる準備が整いました。
アバターを作成してメタバースの世界へ!
Decentralandはアバターを作成後、すぐにメタバースの世界を楽しめます。
アバターは眉毛の形、ヘアスタイル、服装、唇の形、肌の色など、体の部位が細かく設定できるのが特徴です。
ログイン直後は「Genesis Plaz」から始まりますが、アカウンアイコンから他のランドへ行き来できます。
ポーカーゲームを楽しんだり、ファッションショーのイベントを楽しんだり、ランドを探索して遊びましょう。
ZEPETOの始め方
こちらではZEPETOの始め方から、話題のSoftBank Shop in ZEPETOワールドの行き方についても紹介していきます。
「ZEPETO」のアプリをインストールする
ZEPETOの始め方は非常に簡単です。
iOSのapp StoreやAndroidのGooglePlayからアプリをダウンロード・インストールするだけです。
アカウント登録方法もメールアドレスやSNSで新規登録するだけで遊べます。
自身のアバターを作成する
スマホにアプリをダウンロードしたら自身のアバターを作成していきましょう。
紙の色や瞳の色で80種類以上、体系19種類、髪型30種類から選べます。
定番のヘアスタイル、ヘアカラーはもちろん、チークの色、アイシャドウ、まつ毛、リップまで、アバターの細かい設定が可能。
デフォルトのアバターが13種類用意されており、満足するキャラクリに到達するまで何時間も悩む人もいます。
顔認証できるスマホがあれば、自分の顔を元にアバターを作成できます。
ワールドにGO!「SoftBank Shop in ZEPETO」へ!
アバターを作成したら、アプリ内の「ワールドにGO!」ボタンをタップし、ワールドに突入できます。
画面下部にある土星のようなアイコンから「SoftBank Shop in ZEPET」を選択しましょう。
メタバース内のソフトバンクショップへ転移し、アバターで公式クルーから接客を受けられます。
メタバースを楽しむためのおすすめPC
メタバースを最大限楽しむにはそれなりのスペックを搭載したPCが必要です。
こちらではメタバースを快適に楽しめるPCの推奨スペックについて紹介していきます。
メタバースを楽しむための推奨スペック
Meta Quest2などのスタンドアローン型のVRゴーグルを付ける場合、単体でVRが動作するためそこまでスペックを要しません。
2Dの軽いメタバースをプレイする場合でも同じです。
ゲームを快適に楽しむには少なくとも以下の推奨スペック以上のPCを目安にしてください。
- OS:windows11
- CPU:intel Corei5-6500またはRyzen5 1600以上
- メモリ:8GB以上
- GPU:NVIDIA GeForce GTX 1060またはAMD Redeon RTX580 以上
4Kもいりません。
スペックはフルHD60+以上あれば十分です。
外出先でもメタバースを楽しむための、おすすめのノートパソコン
外出先でもメタバースを楽しめるのがノートPCのメリットです。
しかし、デスクトップ型と比較すると性能が高いノートパソコンは、小型化された冷却クーラーなど、専用のPCパーツを多く積んでいる傾向にあります。
その分若干費用が高くなるのがデメリットです。
ただノートPCの場合周辺機器がほとんどいりません。
モニターやマウスなど周辺機器の選定次第ではデスクトップ型PCよりも、総合的な費用なら抑えられる可能性があります。
ハイクオリティでメタバースを楽しむためには、性能が高いゲーミングPCがおすすめ
ハイクオリティな3Dのメタバースを快適に楽しむためには、性能の高いデスクトップ型PCがおすすめです。
デスクトップ型は性能が高い上にノートPCに比べても2万~5万円ほど割安です。
しかし、サイズが大きいのでそれなりの設置スペースが必要な上に、モニターが別途購入する必要があるのが、デスクトップ型PCのデメリットでしょう。
購入する際はメタバースを最大限楽しむためにVRゴーグルが対応で、モニターを複数枚接続できるPCかをチェックしてください。
メタバースをより楽しむためのおすすめのPCスペック
3Dグラフィックのメタバースを楽しむには、ミドルエンド以上のGPUを搭載したPCを用意してください。
スペックが低いGPUだと描画処理が遅くなるからです。
GPUの性能が低いとその影響で、アバターがカクついたり、グラフィックの表示が荒くなったりします。
以下は3DVRの推奨スペックです。
パーツ | Intel製のスペック | Ryzen製のスペック |
CPU | Core i7 | Ryzen7以上 |
メモリ | 8GB~16GB | – |
GPU | GeForceRTX3060 | Radeon RTX5700以上 |
また、接続端子にHDMIやDisplayPortがあると、モニターを複数枚接続できます。
情報収集をしながらメタバースを楽しんだり、没入感を高めたりできるでしょう。
メタバースのおすすめについてのまとめ
今回Pacific Meta マガジンではメタバースのおすすめについて紹介してきました。
- メタバースとはVRやネットを使ってゲームをプレイできるプラットフォーム
- アバターを使いチャットや音声チャットのコミュニケーションも取れる
- The SandboxやDecentralandのようにイーサリアムブロックチェーンをベースにしたWeb3.0系のメタバースが多い
- VRゴーグルを付ける場合や2Dのメタバースをプレイする場合、PCスペックはそれほど重要ではない
Web3.0系のメタバースを始めるにはプラットフォームに対応した仮想通貨用のウォレットやゲーム内の独自トークンが必要です。
ウォレットとトークンを用意してメタバースを楽しみましょう。