The Open Network(TON)は、初期のクロスチェーン接続を支えた公式ブリッジ「Toncoin and Token Bridge」を2026年9月1日に永久閉鎖することを発表しました。これに伴い、対象となる資産を保有するユーザーは、期限までに資産を元のネットワークへ移行する必要があります。移行期間中の手数料免除などの支援措置も講じられており、Web3ビジネスパーソンにとっても資産管理の上で重要な節目となります。
公式ブリッジが2026年9月1日に完全停止
TONの公式発表によると、クロスチェーンブリッジである「Toncoin and Token Bridge(bridge-v3.ton.org)」が2026年9月1日にすべての運用を永久に停止します。この期限を過ぎると、ブリッジを介したすべての送金機能が停止し、資産のクロスチェーン移動ができなくなります。
この閉鎖は、TONエコシステム全体の成熟に伴うインフラの刷新が理由とされています。TONは2025年4月にレガシーブリッジの段階的な廃止計画を発表しており、2025年5月10日以降はTONから外部チェーン(EthereumやBNB Smart Chain)への新規ブリッジを停止していました。現在はLayerZeroなどの新しいインフラの統合が進み、ラップドトークンを使用しないネイティブなアセット転送が可能になったことから、古いブリッジがその役割を終えることとなりました。
ユーザーに求められる対応と対象資産
対象となるブリッジ資産を保有するユーザーは、2026年9月1日の期限までに移行手続きを行う必要があります。具体的な対象資産と対応方法は以下の通りです。
EthereumまたはBNB Smart Chainのウォレットで「Wrapped TON(wTON)」を保有している場合は、期限までにTONネットワークへブリッジバックする必要があります。
TONウォレットで「j-tokens(jUSDT、jUSDC、jDAI、jWBTCなど)」を保有している場合は、期限までにEthereumネットワークへブリッジバックする必要があります。
期限を過ぎた場合、これらのブリッジ資産は移動できなくなる可能性があるため、公式はユーザーに対して早急にウォレットを確認し、移行手続きを完了するよう呼びかけています。
手数料免除の支援措置と今後のスケジュール
ユーザーの円滑な移行を支援するため、残りの引き出し期間中におけるパーセンテージベースのクロスチェーン手数料はすべて免除されています。また、過去に実行されたものの未請求状態だったトランザクションについては、TONネットワークおよびEVMチェーン側の双方のネットワーク手数料をプロジェクト側がカバーし、すでに処理を完了させていると発表されています。
今後のスケジュールとして、2026年6月にブリッジのバリデーター(オラクル)がステーキングしているTONを引き出す予定ですが、最終閉鎖日である9月1日までは通常通りトランザクションの処理が継続されます。
ポイント
- TONの初期クロスチェーン接続を支えた「bridge-v3.ton.org」が2026年9月1日に永久閉鎖されます。
- 対象資産であるWrapped TONはTONへ、j-tokens(jUSDT、jUSDC、jDAI、jWBTCなど)はEthereumへ期限までに移行する必要があります。
- 移行を促進するため、残りの期間はパーセンテージベースのクロスチェーン手数料が免除されています。
- 2026年6月にはオラクルがステーキングを引き出しますが、9月1日の最終閉鎖までは処理が継続されます。
- エコシステムの成熟に伴うインフラ刷新の一環であり、ユーザーは資産を失わないよう早期のウォレット確認と移行手続きが求められます。