暗号資産トレジャリー企業であるBitmine Immersion Technologies(ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ)は、保有するイーサリアム(ETH)が539万404トークンに達したと発表しました。これにより、同社の暗号資産と現金を合わせた保有総額は123億ドル(約1兆9680億円)に達しています。同社は自社が掲げるETH総供給量の5%取得を目指す目標「Alchemy of 5%」の89%をわずか11カ月で達成しており、世界のETHトレジャリー企業として首位の座を維持しています。
急速なイーサリアム買い増しと保有資産の内訳
同社が発表した2026年5月25日午後1時(アメリカ東部時間)時点のスナップショットによると、保有総額123億ドルの内訳は以下の通りです。
イーサリアム(ETH)が539万404トークン、ビットコイン(BTC)が203トークン、Beast Industries(ビースト・インダストリーズ)の株式が2億ドル(約320億円)相当、Eightco Holdings(エイトコ・ホールディングス)の株式が9500万ドル(約152億円)相当、そして現金が4億4400万ドル(約710億4000万円)となっています。なお、Eightco Holdings株を経由して、同社はOpenAIへの間接的なエクスポージャー(投資機会)を獲得しているとのことです。
同社のETH保有量は、総供給量である1億2070万ETHの4.47%以上に相当します。同社は「Alchemy of 5%(5%の錬金術)」という目標を掲げており、わずか11カ月でその89%を達成した形です。Bitmineは世界のETHトレジャリー企業として首位を維持しており、Strategy(ストラテジー)社に次ぐ世界第2位の暗号資産トレジャリー企業の地位にあります。なお、同社は元々米国を拠点とするビットコインのマイニング企業でしたが、現在はイーサリアムの蓄積と管理に注力するデジタル資産トレジャリー企業へと移行しているとされています。
調整局面を好機と捉えた戦略と「スーパーサイクル」への期待
同社の会長であるTom Lee(トム・リー)氏は、直近の1週間で新たに11万1942ETHを取得したことを公表しました。同氏は、ETHの価格が2200ドルを割り込んだ直近の調整局面について「魅力的な買い場」であったと述べています。
Lee氏は、暗号資産およびETHが「スーパーサイクル(長期的な上昇周期)」に入りつつあるとの見解を改めて示しています。その背景として、ウォール街における資産のトークン化の進展と、エージェント型AI(人工知能)の普及に伴う中立的なパブリックブロックチェーンへの需要増加という2つの追い風を挙げています。同社は、目標である「Alchemy of 5%」の達成時期について、2026年中を見込んでいます。
ステーキングプラットフォーム「MAVAN」による収益の最大化
Bitmineは、保有するETHを単に保管するだけでなく、ステーキング(ネットワークのセキュリティ維持に貢献し報酬を得る仕組み)運用を通じて収益化を図っています。同社は自社でステーキングプラットフォーム「MAVAN(Made in America VAlidator Network)」を運営しており、これは2026年3月に正式ローンチされたとされています。
現在、同社が保有するETHのうち471万トークン(全体の87%以上、約101億ドル/約1兆6160億円相当)がすでにMAVANを通じてステーキングされています。この運用による年間想定報酬は、2億7600万ドル(約441億6000万円)に達すると試算されており、同社の財務基盤を支える強力な収益源となる可能性があります。
ポイント
・BitmineのETH保有量が539万404トークンに達し、暗号資産と現金の保有総額は123億ドル(約1兆9680億円)を突破しました。
・同社は世界のETHトレジャリー企業として首位を維持しており、暗号資産全体でもStrategy社に次ぐ世界2位のトレジャリー企業の地位にあります。
・直近1週間で11万1942ETHを買い増しており、2200ドルを割り込む下落局面を魅力的な調整機会と捉えて押し目買いを実行しました。
・保有するETHの87%以上にあたる471万トークンを自社プラットフォーム「MAVAN」でステーキングしており、年間2億7600万ドルの想定報酬を見込んでいます。
・会長のTom Lee氏は、ウォール街のトークン化やエージェント型AIによるパブリックブロックチェーン需要を追い風に、2026年内の「Alchemy of 5%」達成を目指しています。