SBIグループでメディア・エンタテインメント・マーケティング事業を統括するSBIネオメディアホールディングスは、電通および電通デジタルと戦略的業務提携を締結したと発表しました。3社は、金融とIP・メディアを融合させた「SBIネオメディア生態系」の構築に向け、広告・マーケティング、金融、AI、オンチェーンなどの多領域を横断した新規事業の創出に取り組みます。Web3やステーブルコイン(価格の安定性を目指して設計された暗号資産)などの技術を活用した次世代型の金融・取引システムを検討し、国内外の広告・マーケティング業界における新たな商取引の仕組みづくりを目指すとしており、Web3技術の実社会への応用という観点から注目されます。
Web3・ステーブルコインを活用した次世代取引システムの検討
本提携において、3社はWeb3やステーブルコインなどの技術を活用した次世代型の金融・取引システムの検討を進めます。
対象となるのは、国内外の広告・マーケティング業界における商取引の通貨や仕組みです。将来的には、メディア、アフィリエイター、インフルエンサーなどとの広告取引に活用できる仕組みの構築を目指すとしています。ステーブルコインを商取引に組み込むことで、よりシームレスで効率的な決済や取引の仕組みが実現する可能性があります。
データ融合とAIソリューションの共同開発
適切なプライバシー保護および法令遵守を前提として、国内電通グループが保有・活用する生活者データと、SBIグループの金融トランザクションデータなどを掛け合わせたマーケティングサービスの開発を推進します。
さらに、これらのデータを教師データとして活用し、マーケティング精度の向上や業務効率化につなげるAIソリューションの共同研究・開発を行います。データ起点型の広告・マーケティングを軸とする、新たなエージェンシー機能の提供にも取り組む方針です。
地方創生モデルの構築と地域経済活性化
地域の新聞社、放送局、および地域金融機関と連携した地方創生モデルの構築にも取り組みます。この取り組みは、SBIグループが推進する「第4のメガバンク構想」とも連動しており、地域の金融機関やメディア、地方公共団体、地元企業と共創しながら地域創生に貢献することを目指すとしています。
ポイント
- SBIネオメディアホールディングス、電通、電通デジタルの3社が、金融とIP・メディアを融合した「SBIネオメディア生態系」の構築に向けて戦略的業務提携を締結しました。
- 広告・マーケティング業界の商取引において、Web3やステーブルコインを活用した次世代型の金融・取引システムの導入検討が進められます。
- 国内電通グループの生活者データとSBIグループの金融トランザクションデータを融合し、AI技術を用いた高度なマーケティングサービスや業務効率化ソリューションを共同で研究・開発します。
- 地域のメディアや金融機関と連携し、地方創生モデルの構築を通じた地域経済の活性化にも貢献する方針です。
- メディアやインフルエンサーなどとの広告取引にステーブルコインを活用する仕組みの構築を目指すなど、Web3技術を実際のビジネス取引へ社会実装する試みとして注目されます。