ビットマインがイーサの買い増しを継続し総供給量の4.7%を保有、ラッセル1000指数採用で機関投資家からの資金流入に期待

イーサリアムを財務資産として保有するビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが、約4300万ドル相当のイーサを追加取得し、総保有量が570万ETHを超えたことが明らかになりました。これにより同社は、イーサの総供給量の約4.7%を保有する形となり、目標とする「供給量の5%保有」に近づいています。また、同社が米国の大型株指数であるラッセル1000に組み入れられたことで、今後はパッシブファンドを通じた機関投資家による株式への買い需要の増加が見込まれます。

イーサの大量保有を進めるビットマインの戦略

ビットマインがイーサの買い増しを継続し総供給量の4.7%を保有、ラッセル1000指数採用で機関投資家からの資金流入に期待

ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(以下、ビットマイン)は、先週新たに2万7000ETH超(約4300万ドル、約70億円相当)を買い増したと月曜日に発表しました。これにより、同社のイーサ保有量は570万ETHをわずかに上回る規模に達しました。

イーサの総供給量である1億2070万ETHに対し、同社の保有割合は4.7%となります。ビットマインは「イーサ供給量の5%保有」という目標を掲げており、今回の買い増しによってその達成に近づいたことになります。これまでの平均取得価格は1ETHあたり1569ドル(約25万5000円)とされています。

今回の追加取得により、同社は上場企業として世界最大のイーサ保有企業という立場をさらに強固なものにしました。

ラッセル1000指数への組み入れによるパッシブ資金の流入

イーサの買い増しと並び、ビジネス面で重要な出来事となったのが、ビットマインがラッセル1000指数に組み入れられた点です。ラッセル1000は、米国の大型上場企業1000社を対象とする主要な株価指数です。

多くの投資信託やETF(上場投資信託)、年金基金などはラッセル1000指数をベンチマークとして運用されています。そのため、同指数に組み入れられた銘柄には、これらのパッシブ型インデックスファンドから機械的な買い需要が発生することになります。

ビットマイン会長のトム・リー氏は、この組み入れにより、数百から数千の機関投資家が新たに株主として加わるとの見通しを示しています。また、同氏は5月に、指数に組み入れられた銘柄では時価総額の最大25%がパッシブ型インデックスファンドによって保有される可能性があるとも述べており、同社株(ティッカー:BMNR)に対する市場の流動性向上や買い需要の持続が期待されます。

伝統的金融市場との統合がもたらす業界への影響

今回のビットマインによるイーサの大量保有とラッセル1000指数への組み入れは、ブロックチェーン業界と伝統的金融市場の統合において重要な意味を持つと見られます。

上場企業がイーサを財務資産として大量に保有し、その企業が主要な株価指数に採用されることで、機関投資家は直接暗号資産を購入することなく、指数連動型のファンドなどを通じて間接的にイーサへの投資効果を得られる可能性があります。

さらに、シャープリンクやフォワード・インダストリーズ、ジェミナイ、ギャラクシー・デジタルなど複数の暗号資産関連企業がラッセル3000指数(米国の主要企業3000社を対象とする指数)に組み入れられたことも示されているように、Web3関連企業が伝統的な金融インフラに組み込まれる動きが広がっており、市場全体の信頼性向上や資金流入の多角化につながる可能性があります。

市場の下落要因とイーサリアムを巡る前向きな進展

直近の市場では、イーサ価格が1週間で8%下落し、1600ドル(約26万円)を下回るなど、厳しい値動きが見られました。ビットマインの株価もイーサの下落に連動する形で過去1週間に9%下落しましたが、直近の月曜日には1.7%上昇し、13.80ドル(約2245円)で取引を終えています。

リー氏はこのイーサの下落について、過去3カ月で下落した資産を投資家が期末に売却してポートフォリオを調整する「ウィンドウドレッシング」が起きたためであり、驚くべきことではないと説明しています。

その一方で、イーサリアムの周辺ではイーサラボ(Ethlabs)の設立や、イングランド銀行(英国の中央銀行)がステーブルコインに対する規制姿勢を軟化させるなど、長期的には前向きな動きも見られると言及しています。

ポイント

  • ビットマインが約4300万ドル相当のイーサを追加購入し、保有量が570万ETHを突破しました。
  • 同社の保有量はイーサ総供給量の4.7%に達し、目標とする5%保有の達成に近づいています。
  • 米国の主要指数であるラッセル1000に組み入れられたことで、パッシブファンドや機関投資家からの機械的な株買い需要の発生が期待されます。
  • イーサ価格は期末のポートフォリオ調整(ウィンドウドレッシング)により下落したものの、イーサラボの設立やイングランド銀行のステーブルコインへの姿勢軟化など、前向きな進展も見られます。
  • 複数の暗号資産関連企業がラッセル3000指数に採用されるなど、Web3関連企業が伝統的金融指数に組み込まれる動きが加速しています。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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