米金融サービスのロビンフッド(Robinhood)は、暗号資産取引プラットフォームを運営するCrypto.comおよび同社からスピンアウトする予測市場プラットフォームOG.comの株式を取得しました。両社は複数年にわたる提携を結び、ロビンフッドで最も急速に成長している予測市場事業において、OG.comがインフラおよび清算エンジンを担うことになります。さらにロビンフッドは、NFL(全米プロフットボールリーグ)シーズンを前に、一部のフットボールイベント契約を米規制下の取引所へ送信し始めました。規制に準拠した取引基盤の確保と資本提携を同時に進める動きとして注目されます。
株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。
複数年提携による予測市場基盤の強化
ロビンフッドは火曜日、一部のフットボール関連イベント契約について、Crypto.comが運営するCFTC(米商品先物取引委員会:米国の先物やデリバティブを監督する規制機関とされています)規制下の取引所へのルーティングを開始しました。
今回の提携は複数年にわたる合意であり、OG.comがロビンフッドの最速成長事業である予測市場のインフラストラクチャおよび清算エンジンとして機能します。NFLシーズンの到来を控えるなか、拡大するイベント契約の需要に対応するためのプラットフォーム拡充とみられます。
2社への株式取得と50億ドル規模のスピンアウト
取引の一環として、ロビンフッドはCrypto.comおよびOG.comの両社における株式(持分)を取得します。
OG.comは、Crypto.comからスピンアウト(分離独立)される予測市場プラットフォームであり、50億ドルの評価額がつけられています。また、ロビンフッドによる株式取得は、直近におけるCrypto.comの企業評価額200億ドルに基づいて行われる予定です。取引インフラの利用にとどまらず、対象企業への直接出資を通じて連携を強固にする方針とみられます。
ポイント
- ロビンフッドがCrypto.comおよび予測市場プラットフォームOG.comの株式を取得しました。
- 複数年契約を結び、OG.comがロビンフッドの最速成長事業である予測市場のインフラおよび清算エンジンを担います。
- OG.comは評価額50億ドルでスピンアウトされる予定であり、出資はCrypto.comの評価額200億ドルを基準に実施されます。
- NFLシーズンを前に、フットボール関連のイベント契約がCFTC規制下の取引所へルーティングされ始めました。
- 急成長するイベント契約市場において、規制に準拠した取引・清算基盤を資本面と事業面の両輪で確保した点で注目されます。