分散型金融(DeFi)プロトコルのBalancerにおいて、プロトコルの運用を終了し、約900万ドルのトレジャリー(財務資産)をBALトークン保有者に返還する提案が行われました。提案によると、流動性プールは10月30日に引き出し専用へと移行し、2027年5月以降にトークン保有者がBALをバーン(焼却)することで財務資産を比例配分で受け取る計画です。足元におけるBALの時価総額は約770万ドルにとどまっており、保有資産額がトークン全体の市場価値を上回る逆転現象が生じています。主要DeFiプロトコルがトークン保有者への資産返還を伴う清算を選択する動きとして、今後のガバナンス判断のあり方の面から注目されます。
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ガバナンス提案の内容と資産分配の計画

Balancerにおいて、プロトコル全体の運用をシャットダウン(終了)し、管理されている900万ドルのトレジャリー資産をBAL保有者へ返還する提案が提示されました。海外メディアの報道によると、本件はプロトコルのガバナンスフォーラム上で公開された提案とされています。
この提案では、BAL保有者が保有するトークンをバーン(焼却)することにより、トレジャリー資産を保有量に応じた比例配分(プロラタ)で受け取る仕組みが盛り込まれています。この資産分配の手続きは、2027年5月より開始される計画となっています。
プールの引き出し専用化と時価総額の逆転
提案スケジュールに基づき、プロトコル内の流動性プールは10月30日をもって引き出し専用へと移行する予定です。これにより、通常取引などの運用は終了に向かい、預け入れ資産の安全な回収を優先する体制へと移行すると見られます。
また、現時点でBALの時価総額は770万ドルとなっており、トレジャリーが保有する900万ドルの資産規模を下回っています。プロトコルが抱える純資産価値がトークンの市場評価額を上回っていることから、運用を継続して資金を消費するよりも、解散を通じて資産を分配する方が保有者の利益に資すると判断された可能性があります。
ポイント
- Balancerがプロトコルを終了し、約900万ドルのトレジャリー資産をトークン保有者に返還する提案を示した点
- 流動性プールが10月30日に引き出し専用へ移行し、段階的な運用終了フェーズに入るとされている点
- BAL保有者がトークンをバーンすることで、2027年5月からトレジャリー資産を比例配分で受け取れる仕組みである点
- BALの時価総額(約770万ドル)をトレジャリー資産額(約900万ドル)が上回る逆転状態となっている点
- 老舗DeFiプロトコルが事業継続ではなく、トークン保有者への資産分配と解散を選択した事例として注目される点