北朝鮮関連ハッカーが偽求人で3万台のデバイスに感染。暗号資産ウォレットから1,070万ドル流出

北朝鮮に関連するハッカー集団が、偽の求人オファーを悪用して3万台のデバイスをマルウェアに感染させ、暗号資産ウォレットから1,070万ドル(約1,100万ドル)を不正流出させたと報じられました。捜査当局などの公表情報によると、この集団はWaterPlum(ウォータープラム)などの名称で追跡されており、開発者などを標的に採用プロセスを偽装したサイバー攻撃を行っていたとされています。暗号資産やWeb3業界に関わる技術者を狙ったソーシャルエンジニアリング攻撃により、秘密鍵や端末情報が広範囲に侵害された事例として重要視されます。

監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイト編集方針をご覧ください。

偽の求人案件を装った感染手口

発表や調査情報によると、当該ハッカー集団はAIや暗号資産関連企業のリクルーターを装い、SNSやフリーランス向けプラットフォーム等を通じてソフトウェア開発者やIT専門家に接触していたとされています。技術面接やコーディングテストを口実にコード共有サイトなどからファイルをダウンロードさせ、そのファイルを通じてマルウェアを感染させていたとされています。

マルウェアは端末のキーストロークや画面キャプチャ、ブラウザの保存情報を収集するほか、暗号資産ウォレットの管理に必要な秘密鍵を標的にしていたとされています。

被害の規模と業界への影響

今回の攻撃により、世界中で3万台以上のデバイスが感染被害を受けたとされています。暗号資産ウォレットからの流出被害額は1,070万ドル(約1,100万ドル)に達しており、多数のウォレットデータが侵害されたとされています。

組織のインフラだけでなく、個人の業務端末や採用選考の場が悪用されることで、暗号資産の保管環境が直接的なリスクに晒される状況が示されています。

ポイント

・北朝鮮関連のハッカー集団が偽の求人オファーを通じて3万台のデバイスをマルウェアに感染させた点

・暗号資産ウォレットから1,070万ドル(約1,100万ドル)が不正流出する被害が発生した点

・技術職の採用プロセスを偽装して秘密鍵を直接狙う手口が大規模に展開された点で注目されます

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