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ブロックチェーン総研by Pacific Meta

韓国Upbitで日本円ステーブルコインJPYCに買いが集中。10%以上の高値購入者が2万1219人、買付総額は約280億円に

韓国の暗号資産取引所Upbitにおいて、日本円建てステーブルコインであるJPYCの取引開始直後に価格が急騰し、基準価格を10%以上上回る価格での買付総額が約280億円に達したことが聯合ニュースの報道により判明しました。市場に流通する数量が限定的だったことに対して買い注文が過度に集中したため、本来1円との連動を目指す価格から大きく乖離する事態となりました。本来は価格変動が抑えられるべきステーブルコインにおいて、上場初期の流動性不足が投資家の大規模な高値掴みと評価損につながるリスクを示した事例として重要視されます。

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監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。

上場直後の流動性不足による急激な価格乖離

Upbitでは2026年9月17日にJPYCの取引が開始されました。JPYCは日本円と1対1での価値連動を目指すステーブルコインであり、原則として1JPYCを1円で発行・償還できる仕組みを備えています。

しかし、取引開始直後は市場で売買可能な数量が限られていた一方で買い注文が殺到しました。この需給の偏りにより、価格は円との連動水準を大幅に上回って推移することとなりました。

聯合ニュースの報道によると、9月17日から21日までの期間において、基準価格の2倍以上3倍未満で購入した投資家は1万3728人で、買付額は1058億6281万ウォン(約114億円)に達しました。さらに、基準価格の3倍以上4倍未満で購入した投資家は1万1449人(買付額854億2003万ウォン、約92億円)に上り、基準価格の4倍以上で購入した投資家も2574人確認されています。

高値購入者の損失状況と売却益の発生

基準価格より10%以上高い水準で購入した投資家は全体で2万1219人に達し、その買付総額は2598億5519万ウォン(約280億円、100ウォン=10.8円換算)規模となりました。

その後、9月21日時点においてJPYCを保有し続けていた高値購入者は3792人でした。これらの投資家の平均評価損は1人あたり132万5530ウォン(約14万円)となり、全体での評価損は約50億3000万ウォン(約5億4000万円)に上っています。

一方で、高値で購入した2万1219人のうち、価格変動の中で売却して利益を確定させた投資家も7006人存在しました。これは高値購入者全体の33%に相当し、平均確定利益は45万3687ウォン(約4万9000円)だったと報じられています。

ポイント

  • Upbitでの取引開始直後、売買可能な数量不足と買い注文の集中により、JPYCの価格が本来の連動水準から大幅に乖離しました。
  • 基準価格より10%以上高い価格で購入した投資家は2万1219人に上り、買付総額は2598億5519万ウォン(約280億円)に達しました。
  • 取引初動では基準価格の2倍から4倍以上という極端な高値圏で購入する動きが広がりました。
  • 9月21日時点で保有を継続していた3792人は全体で約5億4000万円の評価損を抱える一方、33%にあたる投資家は売却により利益を確定させました。
  • 価値連動を目的とするステーブルコインであっても、新規上場時の板の薄さや流動性の制限によって大幅な価格乖離と損失が生じ得る教訓として注目されます。

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