RWA(現実資産)のトークン化プラットフォームを提供するSecuritize(セキュリタイズ)が、SPAC(特別目的買収会社)との合併を通じて約4億ドルの資金を調達する見込みとなりました。合併完了後、新会社「Securitize Corp.」として、2026年7月2日にニューヨーク証券取引所(NYSE)へ上場し、ティッカーシンボル「SECZ」で取引が開始される予定です。大手金融機関がトークン化資産の採用を進める中、今回の株式公開はオンチェーン金融の主流化を象徴する重要な節目として注目されています。
合併による約4億ドルの資金調達が確定
Securitizeは2026年6月26日、Cantor Fitzgerald(キャンター・フィッツジェラルド)系のSPACであるCantor Equity Partners II(CEPT)との合併により、関連するPIPE(上場企業への私募)を含めて約4億ドル(約640億円、1ドル=160円換算)を調達する見込みであると発表しました。
今回の調達額の確定は、CEPT株主のうち、償還(投資金が払い戻される手続き)を選択したクラスA株主が30%未満にとどまった結果によるものです。
共同創業者兼CEOのCarlos Domingo(カルロス・ドミンゴ)氏は、今回の資金調達において2億2500万ドル(約360億円)の超過申込PIPEを達成したと言及しました。これは2021年以降にSPACを利用した事業会社の中では最大規模のPIPE調達額になるとされています。
2026年7月2日にNYSEへ上場予定
合併手続きの最終的な完了には、現地時間2026年6月29日に開催されるCEPTの臨時株主総会での承認が必要とされています。
株主総会での承認を含む一般的な完了条件が満たされた後、統合会社は「Securitize Corp.」として運営される予定です。その後、普通株式は2026年7月2日にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、「SECZ」のティッカーシンボルで取引が開始される計画となっています。
大手金融機関との提携とRWA市場における存在感
Securitizeは、不動産や国債などの現実世界の資産をブロックチェーン上でデジタル化する「RWA(現実資産)トークン化」のリーディングプラットフォームです。同社は、BlackRock(ブラックロック)やApollo(アポロ)、KKRといった世界最大規模の資産運用会社と提携し、トークン化ファンドの展開を支援しています。
同社の運用資産残高(AUM)は2026年6月時点で40億ドル(約6400億円)を超えています。米国では証券取引委員会(SEC)登録のブローカー・ディーラーや代替取引システム(ATS)などのライセンスを保有し、規制に準拠したデジタル証券インフラを提供しているとされています。
Domingo氏は、8年以上前に事業を開始した当時は主要機関によるトークン化証券の採用は理論的なアイデアに過ぎなかったものの、今日ではトークン化が主流になりつつあると言及しており、上場が次の成長を主導すると強調しています。
ポイント
- SecuritizeはSPACであるCEPTとの合併を通じ、PIPEを含めて約4億ドルの調達を見込んでいます。
- 合併後の新会社は2026年7月2日にニューヨーク証券取引所(NYSE)へ上場し、ティッカーシンボル「SECZ」で取引が開始される予定です。
- 合併の完了には、2026年6月29日(現地時間)に開催される臨時株主総会での承認が必要とされています。
- 同社はBlackRockやKKRなどの大手資産運用会社と提携しており、2026年6月時点の運用資産残高(AUM)は40億ドルを超えています。
- 規制に準拠したRWAトークン化プラットフォームの上場は、デジタル証券が金融市場の主流へと移行していることを示す象徴的な出来事として注目されます。