フランス金融大手クレディ・アグリコルがユーロ建てステーブルコイン「EURXT」を発表

フランスの金融大手クレディ・アグリコルは、ユーロに連動する新たなステーブルコイン「EURXT(EURO eXchange Token)」を発表しました。このステーブルコインは、同グループ傘下で資産管理サービスを手がけるカセイス・バンク(CACEIS Bank)が発行し、欧州連合(EU)の暗号資産規制であるMiCA(Markets in Crypto-Assets)に準拠する電子マネートークンとして位置づけられます。初の取引としてアムンディ(Amundi)のトークン化されたファンド決済に活用されており、従来の金融取引の効率化やオンチェーン決済の発展に向けた重要な一歩として注目されます。

EURXTの特徴と裏付け資産

フランス金融大手クレディ・アグリコルがユーロ建てステーブルコイン「EURXT」を発表

EURXTは、イーサリアムブロックチェーン上で発行されるERC-20規格のトークンで、ユーロと1対1で裏付けられています。その準備資産はカセイス・バンクのバランスシート内で専用に確保されており、現金のみで構成されている点が特徴です。これにより、利用者に安定した安全な決済環境を提供することを目指しています。

また、EURXTはEUの暗号資産規制であるMiCAに準拠した電子マネートークンとして設計されており、最新の規制要件を満たした信頼性の高いデジタル決済手段として位置づけられています。

初の決済事例と対象顧客

今回の発表に伴い、EURXTを用いた最初の取引として、アムンディが提供するトークン化されたマネーマーケットファンド(主に短期の金融資産で運用される投資信託)への申し込み決済が実施されました。この事例は、トークン化技術が業務効率を高め、決済期間を短縮し、資産運用分野におけるイノベーションを促進する可能性を示すものとされています。

EURXTは、提供開始の初期段階においては、カセイス・バンクの機関投資家顧客および法人顧客向けに限定して提供される予定です。

オンチェーン決済の普及に向けた戦略

クレディ・アグリコルは、EURXTをオンチェーン(ブロックチェーン上)決済ソリューションの発展における重要な一歩と捉えています。

クレディ・アグリコルのオリヴィエ・ガヴァルダ(Olivier Gavalda)CEOは、EURXTの開始について、顧客が新しい決済標準を段階的に採用することを支援する戦略の一部であると説明しています。EURXTを通じて、安定かつ安全で、欧州の新たな規制要件に準拠した決済手段を提供し、投資の新しいアプローチや効率化、そして次世代の金融サービスを準備するための信頼できる環境を整えていくとしています。

ポイント

  • フランスの金融大手クレディ・アグリコルが、ユーロに1対1で連動するステーブルコイン「EURXT」を発表しました。
  • 準備資産はカセイス・バンクのバランスシート内に現金のみで確保され、EUの暗号資産規制(MiCA)に準拠した電子マネートークンとして位置づけられます。
  • 初の活用事例として、アムンディのトークン化されたマネーマーケットファンドの決済に用いられ、決済期間の短縮や業務効率化の可能性が示されました。
  • 当初は機関投資家や法人顧客向けに提供され、オンチェーン決済の普及や次世代金融サービスの基盤構築に向けた戦略的な取り組みとして注目されます。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、ブロックチェーン領域を中心に、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン(ST)、ステーブルコイン、NFTなどのトークン活用や、AI×ブロックチェーン領域における事業開発・実装に関する情報を発信する編集チームです。株式会社Pacific Metaが、グループ累計260社以上・41カ国以上のプロジェクトを支援してきた知見をもとに、記事の企画・監修を行っています。

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