サム・アルトマン氏が支援する身元証明プロジェクト「World」が、ローンチから3年を迎え「フェーズ3」へと移行したことが明らかになりました。同プロジェクトはこれまで実施してきたトークン付与による新規獲得インセンティブ中心の成長戦略を縮小し、今後は企業や消費者向けアプリ、さらにはAIエージェントを対象とした有料の身元検証サービスに注力する方針です。「人間の証明(Proof of Human)」の仕組みをAIエージェントへと拡張することで、AI時代の身元確認インフラとしての実用性を高める狙いがあると見られます。
成長モデルの転換とフェーズ3への移行
身元証明プロジェクトの「World」は、サービス開始から3年が経過したタイミングで、ロードマップ上の新たな段階である「フェーズ3」へと移行しました。これまで同プロジェクトはトークンインセンティブを活用したネットワークの拡大を図ってきましたが、こうしたトークン還元による成長モデルを徐々に縮小させています。ネットワークの初期拡大期を終え、より持続可能で実用的なビジネスモデルへ舵を切る段階に達したとされています。
AIエージェントや企業を対象とした有料検証サービスの展開
次のステージにおいて「World」が主力として位置づけるのが、企業や消費者向けアプリケーション、そしてAIエージェントを対象とした有料の検証サービスです。同プロジェクトが掲げてきた「人間の証明(Proof of Human)」という検証の仕組みを、ユーザーに代わって実行や判断を行うAIエージェントにも拡張します。自律型AIの普及に伴い、人間とAIの識別やAIエージェントの身元検証の需要が高まっていることから、Web3領域のみならず広範なデジタル社会における信頼基盤としての活用を目指すものと見られます。
ポイント
・Worldがローンチから3年を経て「フェーズ3」と呼ばれる新しい段階に移行した点
・トークン付与による新規獲得重視の成長戦略を段階的に縮小させている点
・企業や消費者向けアプリに加え、AIエージェントを対象とする有料の検証サービスに注力する点
・人間の証明(Proof of Human)の概念をAIエージェントにまで拡張し、AI時代のアイデンティティ基盤を目指す点