ベンチャーキャピタルa16zのマイルズ・ジェニングス(Miles Jennings)氏は、米国における暗号資産関連法案「CLARITY Act」に反対する銀行業界の動きに対して見解を示しました。6つの銀行業界団体が、ステーブルコインの保有に対する利息類似報酬の禁止規定をさらに厳格化するよう米上院議員に働きかけています。これに対しジェニングス氏は、こうした銀行側の動きは自らの陳腐化を加速させることになると指摘しています。仮にCLARITY Actが不成立となった場合でも、既存の規制枠組みであるGENIUSのもとでステーブルコインに対する利息類似の支払いは継続されると見られています。
銀行業界によるCLARITY Actへの働きかけ
6つの銀行業界団体は、法案「CLARITY Act」においてステーブルコインを保有することで得られる利息類似の報酬(interest-like rewards)に対する禁止規定を、より厳格にするよう米上院議員へ働きかけています。伝統的な金融機関は、ステーブルコインの保有に対して利息に類似したリターンが提供される仕組みに対して警戒感を強めており、規制の強化を求めている状況です。
a16zのMiles Jennings氏が指摘する影響と課題
a16zで政策責任者および法務責任者を務めるMiles Jennings氏は、CLARITY Actに対して反対姿勢をとる銀行業界の動きについて、銀行自らの陳腐化を加速させていると主張しています。 Jennings氏の指摘によれば、仮にCLARITY Actが成立しなかった(立ち消えとなった)場合でも、GENIUSのもとでステーブルコインの保有に対する利息類似の報酬支払いは継続されるとされています。銀行業界が法案を阻害しようとしても、懸念している報酬支払いを止めることはできず、かえって暗号資産分野での制度設計や伝統的金融機関の対応を遅らせるリスクがあると分析されています。
ポイント
- 6つの銀行業界団体が、CLARITY Actにおけるステーブルコインの利息類似報酬禁止規定の厳格化を米上院議員に要請しています。
- a16zのMiles Jennings氏は、法案に反対する銀行の対応について自らの陳腐化を加速させていると指摘しています。
- CLARITY Actが成立しなくても、GENIUSのもとで利息類似の報酬支払いは継続されると見られています。
- 伝統的金融機関とステーブルコインの利回り提供を巡る規制の行方という点で注目されます。