Wintermute米国法人がSEC・FINRAにブローカー・ディーラー登録 株式や暗号資産ETFの取引可能に

暗号資産マーケットメイカーであるWintermuteの米国法人が、米国の規制当局にブローカー・ディーラーとして登録を完了したことが明らかになりました。ニューヨークを拠点とする同子会社は、株式やオプションのほか、暗号資産ETFやトークン化株式などの取引に対応する体制を整えています。さらに同社は、大手マーケットメイカーであるCitadelに対抗する5年計画を視野に入れているとされています。暗号資産領域で培った技術や流動性提供能力を伝統的な金融市場へ拡張する重要なステップとして位置づけられます。

監修:ブロックチェーンマガジン編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイト編集方針をご覧ください。

米国規制当局への登録と対象資産の範囲

Wintermuteのニューヨーク子会社であるWintermute USAは、米国証券取引委員会(SEC)および米国金融業規制機構(FINRA)にブローカー・ディーラーとして登録を行いました。なお、ブローカー・ディーラーとは米国において有価証券の売買や媒介を行うことが認められた規制対象の金融事業者を指すとされています。

今回の登録により、同社は株式やオプションといった伝統的な証券取引にアクセスできるようになります。さらに、暗号資産ETF(上場投資信託)やコモディティ、トークン化株式の取引へ参入する道が開かれました。

伝統的金融市場への参入と業界への影響

Wintermuteはライセンス取得に伴い、伝統的な市場における大手マーケットメイカーのCitadelに対抗することを目的とした5年計画を掲げているとされています。

暗号資産を中心に事業を展開してきた流動性提供者が、米国の規制枠組みに従いブローカー・ディーラー資格を取得して株式やトークン化アセットを取り扱うことは、Web3業界の主要企業が伝統的金融(TradFi)の領域へ進出する具体的な事例となります。トークン化資産市場の成長や暗号資産関連ETFの普及に伴い、同社が規制市場内でプレゼンスを高める動きとして注目されます。

ポイント

  • ニューヨーク拠点のWintermute USAがSECおよびFINRAにブローカー・ディーラーとして登録されました。
  • 株式やオプションのほか、暗号資産ETF、コモディティ、トークン化株式などの取引が可能になります。
  • 大手マーケットメイカーであるCitadelに対抗する5年計画を視野に入れた展開とされています。
  • 暗号資産市場で培われた流動性提供機能が、伝統的な規制枠組みへ浸透する動きとして注目されます。
ブロックチェーン総研Blockchain Research Institute
数字とニュースでブロックチェーン産業を読む。8月中はすべてのレポートを無料で公開しています。
レポートを見る →