Robinhoodが手がけるブロックチェーンネットワーク「Robinhood Chain」において、分散型取引所(DEX)の日次取引高が一時大きく減少しました。一方で、ネットワーク上の総取引数や預入額、ステーブルコイン供給量は過去最高を更新しています。取引活動の変化とインセンティブ構造の影響が浮き彫りになっており、ネットワークの成長モデルを考察する上で重要な指標として注目されます。
取引高の急減と利用指標の乖離
Robinhood ChainにおけるDEXの日次取引高は、7月11日に記録した8億7,800万ドルから、8月1日には2億4,100万ドルへと72%減少しました。さらに、1取引あたりの取引高についても74%減少しています。なお、Robinhood ChainはEthereumのレイヤー2ソリューションとして展開されているネットワークとされています。
一方で、取引高が大きく減少を示すなかでも、ネットワーク全体の取引数、預入額、ならびにステーブルコインの供給量は過去最高を記録しました。1回あたりの取引規模は縮小しているものの、ネットワーク自体の利用頻度や預入されている資金の規模は拡大しており、トレーディング活動と資産保持の傾向に変化が生じているとみられます。
預入者を重視したインセンティブ構造
こうした指標の動きには、Robinhood Chainのインセンティブ設計が影響している可能性があります。同チェーンにおけるインセンティブ支出の90%以上は、預入者に対して支払われています。
この資金配分の方針により、短期的な取引高の創出よりも、預入額やステーブルコイン供給量の積み上げが優先して促進されていると推測されます。
ポイント
- 7月11日から8月1日にかけて、DEXの日次取引高が8億7,800万ドルから2億4,100万ドルへと72%減少しました。
- 1取引あたりの取引高が74%減少する一方で、取引数、預入額、ステーブルコイン供給量は過去最高を記録しました。
- インセンティブ支出の90%以上が預入者に割り当てられており、トレーディング活性化よりも資産獲得・定着を優先するネットワーク設計の点で注目されます。