暗号資産(仮想通貨)のハードウェアウォレット「Coldcard」を開発するCoinkite社が、1億1,400万ドル相当のビットコイン(BTC)流出被害を受けて新しいファームウェアをリリースしました。同社は3週間にわたるセキュリティレビューにおいて人工知能(AI)を活用し、流出の原因となった欠陥とは直接関係のない複数の追加的な問題も特定したと発表しています。一方で、ファームウェアをアップデートしても、すでに侵害されたウォレットの安全性が自動的に回復するわけではない点に注意が必要とされています。
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AIを活用したシステム検証と追加の脆弱性修正

Coinkite社は、ビットコイン保有者から1億1,400万ドル以上が不正流出する契機となった脆弱性の開示後、3週間にわたる包括的なセキュリティ検証を実施しました。今回のレビューではAI技術が導入され、原因となった乱数生成コードだけでなくシステム全体の精査が行われました。
その結果、今回の巨額流出を引き起こした根本的な欠陥とは直接関係のない複数の潜在的な不具合が新たに発見されました。これらの問題への対策を含めた修正が、最新のファームウェアとして提供されています。
侵害された既存ウォレットにおける留意点
今回の新ファームウェアはシステムの安全性を向上させるものですが、ファームウェアの更新を適用するだけでは、すでに脆弱性の影響を受けた既存ウォレットを安全な状態に戻すことはできません。
過去に問題のあった環境下で作成されたウォレットのシード(秘密鍵)は引き続きリスクに晒されている可能性があるため、該当するユーザーは安全な手順に従って新しいシードを生成し、資金を移行する必要があると見られます。
ポイント
- Coldcardが1億1,400万ドル規模のビットコイン不正流出インシデントを受け、修正版ファームウェアを公開した点で注目されます。
- 3週間にわたるセキュリティ検証にAIを活用し、流出原因以外の潜在的なバグも検出・修正された点が挙げられます。
- 新ファームウェアを適用してもすでに侵害されたウォレットは安全にならないため、対象ユーザーには個別の資金移行措置が求められる点で注意が必要です。