イーサリアム財団が次期「Hegotá」の必須EIPを発表。FOCILとFrame Transactionsを中核に据える方針

イーサリアム財団は、次期ネットワークアップグレード「Hegotá(ヘゴタ)」において、実装が必須とされる2つの改善提案(EIP)を発表しました。今回のアップグレードでは「FOCIL」と「Frame Transactions」が中核機能として位置づけられています。開発者らはこの2つの主要機能を軸としつつ、組み込み候補として提案されている数十件におよぶ他の変更案について精査を進めています。ネットワークの検閲耐性や利便性に関わる重要機能の優先度が明確になったことで、今後のプロトコル開発における重要な指標になると見られます。

監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイト編集方針をご覧ください。

「Hegotá」アップグレードの中核機能が決定

イーサリアム財団は、計画されている「Hegotá」アップグレードにおいて最優先で実装すべき必須EIP(イーサリアム改善提案)を指定しました。

公表された方針によると、同アップグレードは「FOCIL(フォークチョイス強制インクルージョンリスト)」および「Frame Transactions(フレーム・トランザクション)」の2つを中心として設計されます。開発者チームは現在、これらの中核機能と並行して、組み込みが提案されている数十件の他の改善案について採用の可否を検討しています。

中核となる2つの技術的背景

今回必須と位置づけられた2つの提案は、ネットワークの検閲耐性とトランザクション処理の刷新を担う技術とされています。

FOCIL(EIP-7805)は、コンセンサス層においてブロック構築者が特定の取引を意図的に排除することを防ぎ、トランザクションの取り込みを強制・保証する仕組みとされています。これにより、ベースレイヤーにおける検閲耐性の強化が図られます。

一方のFrame Transactions(EIP-8141)は、トランザクションの処理を検証、支払い、実行といった個別の段階に分割する構造提案とされています。これにより、ETHを保有していなくてもステーブルコインなどで手数料を支払うことや、サードパーティによる手数料の代行(アカウントアブストラクション機能の拡張)が容易になるとされています。

他の改善提案に関する選定状況

開発コミュニティ内では、これら2つの中核機能以外にも数十件の改善提案が提出されており、開発者らによる議論と評価が進められています。必須機能として指定された2件以外の提案がどの程度Hegotáに盛り込まれるかは、今後のテスト状況や開発検証の進捗に応じて判断されると見られます。

ポイント

  • イーサリアム財団が次期アップグレード「Hegotá」における必須EIPとして2件を指定した点
  • 検閲耐性の向上を目的とする「FOCIL」が中核機能に選定された点
  • 手数料支払いの柔軟化やアカウント機能拡張につながる「Frame Transactions」が軸となる点
  • 開発者らがこれら2件に加え、数十件におよぶ他の提案の組み込みを検討している点
ブロックチェーン総研プライムBlockchain Research Institute Prime
数字とニュースでブロックチェーン産業を読む。新着レポートの公開をメールでお知らせします。
確認メールのリンクをクリックすると登録完了。配信はいつでも解除できます。プライバシーポリシー