ブロックチェーン分析企業とされているTRMの調査により、偽のAIボットチュートリアルに騙された224人の被害者が、自ら不正なコントラクトを展開させられていたことが判明しました。被害者が悪意のあるスマートコントラクトに自ら署名し資金を投入した結果、2月から8月までの間に計274.60ETHが詐欺の運用者が持つ6件のアドレスに流出しています。利用者が正規の手順と信じて自らコントラクトを配備・送金してしまう新手口が確認された事例として、Web3業界におけるセキュリティ対策の観点から重要視されています。
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224人の被害から計274.60ETHの流出を特定
TRMのオンチェーン追跡調査によると、今回の詐欺被害は2月から8月にかけて発生しました。確認された被害者の数は224人に上ります。
被害者は偽のAIボットチュートリアルに従う過程で、悪意のあるスマートコントラクトに対して自ら署名を行い、資金を提供していました。その結果、被害者のウォレットから流出した合計274.60ETHが、詐欺を首謀した運用者側の6件のアドレスに集約されていたことが突き止められています。
利用者自身に資金流出プログラムを配備させる手口
本件の際立った特徴は、被害者自身が資産を流出させるプログラム(ドレイナー)を展開させられていた点にあります。
AIボットの作成手順を装った手引きを通じて、利用者は自発的にコントラクトを立ち上げて資金を送り込むよう誘導されていました。外部から不正アクセスを受ける形式ではなく、正規の運用手順と誤認した利用者自身が署名と資金供給を実行してしまうため、被害の発生を未然に防ぐことが難しかったと見られます。
ポイント
- 偽のAIボットチュートリアルにより、224人の利用者が自ら不正コントラクトを展開させられた点
- 2月から8月の間に計274.60ETHが流出し、TRMによって運用者側の6件のアドレスへ追跡された点
- 被害者自身が署名と資金投入を行う手口が用いられており、利用者の誤認を誘う新たな詐欺形態として注目される点