ネットスターズがサークルのクロスチェーン基盤を採用、StarPay-Xの実現に向け技術開発を開始

QRコード決済ゲートウェイを展開する株式会社ネットスターズは、米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」の発行元であるサークル(Circle)社の関連会社が提供するクロスチェーン基盤「Gateway」を活用した技術開発を開始しました。この取り組みは、同社が掲げる新構想「StarPay-X」において、複数のブロックチェーン上でのステーブルコイン決済に対応することを目的としています。既存の決済インフラをWeb3領域へと拡張することで、実社会におけるWeb3ベースの決済活用の基盤構築を目指すものと見られます。

監修:ブロックチェーンマガジン編集部

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「StarPay-X」構想の具体化とマルチチェーン対応への転換

ネットスターズは、すでに展開しているQRコード決済サービス「StarPay」にステーブルコインやブロックチェーンを接続し、Web3領域へ拡張する「StarPay-X」構想を推進しています。

同社は2026年1月から2月にかけて羽田空港でUSDC決済の実証実験を実施しましたが、その際は基盤チェーンがSolana、対応ウォレットがMetaMaskに限定されていました。この点を課題として捉え、特定のブロックチェーンやウォレットに依存しない設計への拡張方針を示しています。今回の技術開発は、この課題を解決し、複数のブロックチェーンにまたがって稼働する決済インフラを構築するための重要なステップと位置付けられています。

サークルの「Gateway」活用による相互運用性の確保

今回の開発で活用されるCircle Technology Servicesの「Gateway」は、USDCを複数のブロックチェーンネットワーク上で利用可能にするための基盤です。

この基盤は、異なるチェーン間での相互運用性(インターオペラビリティ)を高める設計となっており、複雑な個別統合を必要とせずにステーブルコインの活用を容易にする特徴があるとされています。ネットスターズはこの技術を導入することで、特定の単一ブロックチェーンに依存しない決済インフラの設計を検討しています。これにより、ユーザーや加盟店が意識することなく、多様なネットワーク上のステーブルコインを決済に利用できる環境の実現を目指すものと考えられます。

Web3の社会実装に向けたパートナーシップの拡大

ネットスターズ代表取締役社長CEOの李剛氏は、Web3を一部のユーザーに限定せず、実社会のサービスとして普及させる方針を強調しています。

「StarPay-X」構想の実現に向けて、同社はすでに複数のパートナーとの連携を明らかにしています。ブロックチェーンではAptos(アプトス)やCanton(カントン)の名前が挙げられているほか、Bitget Walletやスターテイルグループなどのパートナーも参画しています。今回の発表は商用ローンチを確約するものではありませんが、国内外のエコシステムとの継続的な技術検証を通じて、実用的なWeb3決済インフラの構築を加速させる計画です。

ポイント

  • ネットスターズがサークルのクロスチェーン基盤「Gateway」を活用した技術開発を開始しました。
  • 既存のQR決済をWeb3へ拡張する「StarPay-X」構想において、複数チェーン対応の実現を目指しています。
  • 過去の実証実験で課題となった「特定のチェーンやウォレットへの依存」を解消し、汎用性を高める狙いがあります。
  • AptosやCantonといったブロックチェーン、およびスターテイルグループ等のパートナーとの連携を拡大しています。
  • 特定のブロックチェーンに依存しない決済インフラの構築により、Web3決済の社会実装を推進する点で注目されます。
ブロックチェーン総研Blockchain Research Institute
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