資産のトークン化を手がけるスタートアップ企業であるTradableが、Stellarブロックチェーン上に最大10億ドル相当のプライベートクレジット資産を展開する計画を明らかにしました。Stellarは、大手資産運用会社であるFranklin TempletonやWisdomTreeなどの機関投資家向けトークン化において、主要な選択肢となっています。この取り組みは、伝統的な金融アセットとブロックチェーンインフラを接続し、次世代の代替資産インフラを構築する試みとして注目されています。
プライベートクレジット資産のオンチェーン化とTradableの役割
Tradableは、ブロックチェーンのスマートコントラクト(契約を自動実行する仕組み)を活用して取引のライフサイクル管理やコンプライアンス制御、投資家のオンボーディングなどを支援するプラットフォームを提供しているとされています。同社はこれまで、Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2ソリューション(処理を高速化・低コスト化する技術)であるZKsync上で約17億ドル規模のプライベートクレジット資産をトークン化してきた実績があると報じられています。今回の計画では、最大10億ドルにのぼるプライベートクレジット資産をStellarネットワークへ展開、または移行させることを目指しています。
機関投資家向けトークン化プラットフォームとしてのStellar
Stellarは、規制を重視する金融機関が現実世界資産(RWA)をトークン化する際のネットワークとして選ばれる事例が増えています。Tradableの最高経営責任者(CEO)であるAlex Cordover氏は、Stellarのような機関投資家向けのエコシステムと連携することで、オルタナティブ資産インフラの構築をさらに推進できると述べています。また、Stellar開発財団のCEOであるDenelle Dixon氏は、今回のTradableによる決定について、企業が金融資産を大規模にオンチェーン化する上でStellarを選択していることを示す明確なシグナルであると説明しています。
ポイント
- トークン化スタートアップのTradableが、Stellar上で最大10億ドル規模のプライベートクレジット資産を展開する計画を進めています。
- TradableはこれまでEthereumのレイヤー2であるZKsync上でトークン化を行ってきましたが、新たにStellarへの展開を計画しているとされています。
- Stellarは、Franklin TempletonやWisdomTreeなどの大手金融機関から現実世界資産のトークン化先として選ばれています。
- 伝統的なプライベートクレジット市場とブロックチェーン技術を融合させ、資産管理の効率化を図る取り組みとして注目されます。