暗号資産関連企業MyTradeの創業者であるLiu Zhou氏が、ボットを用いた市場操縦行為により1万ドルの罰金を科されたことが明らかになりました。同氏は約60種類の暗号資産においてウォッシュトレード(見せかけの取引)を実施しており、米司法省の潜入捜査官に対し、その目的は他の買い手に資金を失わせることだと語っていたとされています。暗号資産市場における不正取引の不法性や取り締まりの厳格化を示す事例として注目されています。
潜入捜査で判明したボットによる取引高の偽装
米司法省の発表によると、暗号資産マーケットメイカー企業であるMyTradeの創業者、Liu Zhou氏に対し、市場操縦の罪により1万ドルの罰金が科されました。
Liu Zhou氏は、自動取引プログラム(ボット)を用いて約60種類の暗号資産でウォッシュトレード(同一の主体が売買を繰り返して取引高や価格を偽る不正行為)を行っていたとされています。
また、同氏は当局の潜入捜査官とのやり取りにおいて、取引の目的について「他の買い手に資金を失わせること」であったと自ら明かしていたことが判明しています。
暗号資産市場における規制遵守と透明性の重要性
今回の事例は、暗号資産市場においてマーケットメイキング活動を名目にした市場操縦行為が、当局の捜査によって特定・摘発されたことを示しています。
ウォッシュトレードは、偽りの取引量を作り出すことで一般の投資家に誤った需要の印象を与え、不当な損失をもたらす危険性があります。
法執行機関が潜入捜査などを通じてこうした不正行為を追及した実績は、Web3業界における取引の公正性とコンプライアンス(法令遵守)の徹底がいかに不可欠であるかを再認識させる点で意味を持っています。
ポイント
・MyTrade創業者のLiu Zhou氏が、市場操縦の罪により1万ドルの罰金を科されました。
・自動売買プログラム(ボット)を使い、約60種類の暗号資産でウォッシュトレードが行われていました。
・米司法省によると、同氏は潜入捜査官に対し、他の買い手に損失を与えることが目的であったと述べていました。
・暗号資産市場における不正な取引高偽装に対する規制当局の厳しい摘発姿勢を示す点において注目されます。