米証券取引委員会(SEC)の暗号資産タスクフォースのスタッフが、オフチェーンラボ(Offchain Labs)および法律事務所アークトゥーロスPLLC(Arktouros PLLC)の代表者と8月20日に会合を実施しました。今回の会合は、レイヤー2(L2)ブロックチェーン技術と米連邦証券法との接点について協議するため、オフチェーンラボ側が申し入れたものです。公開された会合メモにより、L2の技術的仕組みや伝統的金融機関の導入支援、コンプライアンスツールの活用などが議題として共有されたことが明らかになりました。
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L2技術の仕組みとシーケンサーの役割を提示

オフチェーンラボは、イーサリアム(Ethereum)のスケーリング(処理能力向上)を目的とするL2ソフトウェア「アービトラムスタック(Arbitrum stack)」を当初開発し、現在も同技術の開発に貢献している企業です。提出資料によると、会合では暗号資産規制に関連する問題への対応方法が議論され、L2ブロックチェーンの目的やレイヤー1(L1)との違い、L2の構成、イーサリアムの制約を解決するうえでイーサリアムL2が果たす役割などが議題として挙げられました。
あわせて、L2が市場参加者やブロックチェーンネットワーク全般にもたらす利点や、L2におけるシーケンサー(L1ネットワークへの状態更新を担うプロポーザー向けに取引データを順序付けてバッチ化する役割)の機能についても説明がなされたとされています。
機関導入支援とコンプライアンスツールの活用を議論
議題には、伝統的金融機関によるブロックチェーン導入をオフチェーンラボがどのように支援しているかという点や、コンプライアンス関連ツールの活用も含まれました。具体的には、L2をプライベートブロックチェーンとパブリックブロックチェーンの橋渡しとして活用する手法が示されています。
なお、提出資料に記載された出席予定者には、オフチェーンラボの共同創業者兼CEOであるスティーブン・ゴールドフェダー氏、共同創業者兼チーフサイエンティストのエド・フェルテン氏、最高戦略責任者のA.J.ワーナー氏、法務責任者のゲイリー・ワクテル氏に加え、アークトゥーロスPLLCのパートナーであるマイケル・モージャー氏が含まれています。公開資料においては、L2に対する連邦証券法上の具体的な解釈や規制上の要請、SEC側の見解、会合での合意事項などは明らかにされていません。
ポイント
- オフチェーンラボと法律事務所アークトゥーロスPLLCが米SECの暗号資産タスクフォースと8月20日に会合を実施しました。
- L2ブロックチェーン技術と米連邦証券法との接点や、暗号資産規制への対応方法が協議の対象となりました。
- 取引データの順序付けとバッチ化を担うシーケンサーの役割や、L1の制約解決におけるL2の機能が議題として提示されました。
- L2をプライベートチェーンとパブリックチェーンの橋渡しとするコンプライアンスツールや、伝統的金融機関への導入支援が示された点で注目されます。
- 会合メモでは議題案が明かされたものの、SEC側の見解や証券法上の具体的な解釈、合意事項は公開されていません。