暗号資産取引所大手バイナンスの従業員2名が、アラブ首長国連邦(UAE)の空港で警察の捜査の一環として一時拘束されました。顧客資金口座を通じた第三者資金の流れについて当局へ事情説明を行った後、従業員らは嫌疑の対象ではないとして釈放されています。バイナンスは今回の事態を通常の照会であると説明し、現地当局と連携手続きの確立を進める姿勢を示しています。
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UAE当局による一時拘束と釈放の経緯
ニューヨーク・タイムズの報道によると、バイナンスの従業員2名がUAEの空港で足止めされ、同取引所に関連する可能性のある金融犯罪をめぐる警察の捜査の一環として拘束されました。
焦点となったのは、バイナンスの顧客資金口座を通じた第三者資金の流れです。従業員らがこの点について当局へ説明を行った結果、嫌疑の対象ではないと判断され、身柄が解放されました。バイナンス側は、従業員自身が捜査対象だったわけではなく、今回の手続きは通常の照会であったと説明しています。
口座構造への理解促進と当局との連携
バイナンスの広報担当者は、暗号資産や機関投資家向け顧客資金口座の仕組みについて、多くの法域において依然として新しい概念であると述べています。その上で、ドバイ警察や他の首長国の当局と建設的に協力し、明確かつ適切な連携手続きの確立を進めていることを明らかにしました。
バイナンスをめぐっては、2024年にも金融犯罪コンプライアンス責任者を務めていたティグラン・ガンバリャン氏が、マネーロンダリング容疑に関連してナイジェリア当局に8カ月間拘束された経緯があります。同氏に対する訴追は、2024年10月までにナイジェリア政府によってすべて取り下げられています。
ポイント
- バイナンスの従業員2名がUAEの空港で金融犯罪捜査の一環として一時拘束されました
- 顧客口座を経由した第三者資金の流れについて説明を行い、嫌疑の対象ではないとして釈放されました
- バイナンスは従業員自身が捜査対象ではないとし、通常の照会であったと説明しています
- 暗号資産や機関投資家向け口座の仕組みへの理解に向け、UAE当局との連携手続き確立を進めています
- 2024年にナイジェリアで発生した幹部拘束事例に続き、各法域における当局との適切な法執行連携の在り方が注目されます