米Circleが独自L1「Arc」を9月16日に公開へ。UniswapやAaveが初日から対応する方針

米ドル建てステーブルコイン「USDコイン(USDC)」を手がける米サークル(Circle)は、独自レイヤー1(L1)ブロックチェーン「アーク(Arc)」のパブリックメインネットを2026年9月16日に公開します。分散型取引所(DEX)大手のユニスワップ(Uniswap)が9月14日に公式Xで初日対応を表明したほか、融資サービスのアーベ(Aave)やモルフォ(Morpho)も公開初日から対応する方針です。アークは決済や送金、トークン化資産の取引向けに設計されており、利用手数料(ガス代)をUSDCで支払える仕様や伝統的金融機関のバリデーター参加など、実務利用を意識したインフラとして注目されます。

監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイト編集方針をご覧ください。

主要DeFiの初日対応と大手金融機関によるバリデーター参加

アークの公開初日には、暗号資産の交換や貸し借りを行う主要な分散型金融(DeFi)プロトコルがそろいます。Uniswapの対応方針表明に加え、Circleの発表によると融資サービスを提供するAaveやMorphoも初日から参加する予定です。決済向けの基盤整備にとどまらず、初日から流動性や金融サービスの環境を整える狙いがあると見られます。

また、取引の検証を行う創設バリデーターには、資産運用大手のBlackRock(ブラックロック)や決済大手のVisa、国内からはSBIグループや住友商事などが参加します。アークは開発者が許可なくアプリケーションを構築できるオープンな環境を維持する一方で、バリデーターへの参加は許可制としています。金融機関が求める運用水準への準拠と、開発者による自由なサービス展開の両立を図る設計が採用されています。

手数料のUSDC支払いや1秒未満の決済確定を備える設計

アークは、ステーブルコインによる決済や送金、外国為替取引、トークン化資産の取引に特化して設計された独立ブロックチェーンです。最大の特徴は、ネットワーク利用手数料(ガス代)の支払いにUSDCを採用している点です。価格変動が大きい暗号資産を手数料用に保有する必要がなくなるため、利用企業はドル建てで運用コストを算定しやすくなります。

処理性能の面では、取引を1秒未満で最終確定する仕様を備えています。イーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性も確保されており、既存のスマートコントラクトや開発ツールをそのまま活用して開発を進めることが可能です。さらに、機密性の高い取引情報を扱う用途を想定し、利用者が任意で選択できるプライバシー機能の導入も将来的な計画として掲げられています。

ポイント

  • 米Circleの独自L1「Arc」が9月16日にパブリックメインネットを公開し、Uniswap、Aave、Morphoなどの主要DeFiが初日から対応する方針です。
  • 手数料(ガス代)をUSDCで直接支払える設計となっており、企業が価格変動リスクを負わずにドル建てで運用コストを見積もれる利便性があります。
  • 取引の1秒未満確定やEVM互換性を備え、将来的に利用者が選択可能なプライバシー機能の導入も予定されています。
  • 創設バリデーターにBlackRock、Visa、SBIグループ、住友商事などが参加し、許可制バリデーターによる金融水準の運用と非許可型のアプリ開発環境を両立させている点で注目されます。
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