XRP Ledgerの新アップグレード「v3.2.0」が登場、バリデータ移行が進むも一般ノードの更新は遅れ

XRP Ledgerの新しいサーバーソフトウェアである「v3.2.0」へのアップグレードが開始されました。この新しいソフトウェアは信頼されたバリデータ(検証者)の間で導入が進んでいますが、ネットワーク全体のノード数においては旧バージョンである「v3.1.3」を下回っています。また、このアップグレードに同梱されているセキュリティ修正の有効化に向けた投票プロセスは、ソフトウェアの導入とは別個に、より緩やかなペースで進められています。

監修:ブロックチェーンマガジン編集部

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バリデータと一般ノードの間で異なる移行状況

XRP Ledgerの新たなサーバーソフトウェア「v3.2.0」は、ネットワークの運用コストを削減し、安定性を向上させる設計がなされていると報じられています。

XRP Ledgerにおけるアップグレードの有効化には、信頼されたバリデータのリスト(UNL:Unique Node List)のうち、80%以上の支持を2週間連続で獲得する必要があります。現在、デフォルトのUNLに登録されている35のバリデータのうち、31(約89%)がすでに「v3.2.0」を実行しており、有効化に必要な80%の閾値をクリアしています。

一方で、ネットワーク全体に存在する約833の稼働ノードにおける移行状況は比較的緩やかです。現在、「v3.2.0」を実行しているノードは約43%に留まっており、旧バージョンである「v3.1.3」を実行しているノード(約51%)を下回っているとされています。

セキュリティ修正「fixCleanup3_2_0」の投票状況

今回のソフトウェアアップグレードには、セキュリティ修正案である「fixCleanup3_2_0」が同梱されています。この修正案は、シングルアセット・ボルト(単一資産の保管庫)、許可型分散型取引所(DEX)、マルチパーパストークン(MPT)、およびレンディングプロトコル(貸付プロトコル)などの新機能に対するセキュリティ修正や改善をパッケージ化したものとされています。

しかし、この修正案の有効化はソフトウェアのバージョン更新とは異なり、別途オンチェーンでの投票が必要となります。この投票プロセスは、ソフトウェア自体の導入ペースに比べて大幅に遅れており、バリデータのアップグレードと修正案への賛成投票がそれぞれ異なるステップであることが浮き彫りになっています。

ポイント

  • XRP Ledgerの新しいサーバーソフトウェア「v3.2.0」の導入が開始されました。
  • 信頼されたバリデータリスト(UNL)における新バージョンの導入率は約89%に達し、有効化に必要な80%の閾値を超えています。
  • ネットワーク全体の稼働ノード数では、旧バージョン「v3.1.3」が約51%を占めており、新バージョン(約43%)の移行は遅れています。
  • アップグレードに同梱されているセキュリティ修正案「fixCleanup3_2_0」の有効化には別個のオンチェーン投票が必要であり、こちらの投票プロセスは緩やかに進行しています。
  • このセキュリティ修正案には、シングルアセット・ボルトや許可型分散型取引所(DEX)などの新機能に対する改善が含まれています。
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