韓国の暗号資産取引所から海外取引所へのステーブルコイン(法定通貨と価値が連動する暗号資産)の送金が続いています。2026年6月には約3億6,700万ドルにのぼるステーブルコインが海外に送金(純流出)され、流出傾向は18か月連続となりました。この動きは、韓国国内では規制等により提供されていない海外の分散型金融(DeFi)やデリバティブ取引、現実資産(RWA)関連商品などへのアクセス需要が高まっていることが要因とされています。Web3業界のビジネスパーソンにとって、特定の国における資金移動のトレンドや、国内規制とグローバル市場の需要差が生む影響を示す重要な指標として注目されます。
18か月連続となるステーブルコインの海外流出
入力テキストによりますと、韓国では6月に3億6,700万ドルのステーブルコインが海外取引所に送金されました。これにより、資金が海外へ流出する現象は18か月連続を記録しました。
金融規制当局のデータ等を基にした報道によると、韓国の主要暗号資産取引所から海外取引所への送金額から、海外から国内へ戻った金額を差し引いた結果、毎月純流出が続いている状態とされています。短期的・一時的な資金移動ではなく、構造的かつ長期的な動向として定着している状況が示されています。
流出の背景とWeb3ビジネスへの影響
暗号資産投資家が自国通貨からステーブルコインへ移動させ、海外プラットフォームへ送金する主な理由として、国内取引所では利用できない高度な金融サービスへの需要が挙げられています。
具体的には、ハイレバレッジ取引が可能な暗号資産デリバティブ商品や、分散型金融(DeFi)のステーキングサービス、現実資産をトークン化したRWA(Real World Asset)プロダクトなどが海外取引所で提供されており、これらを目的とした資金の移動が活発化しているとされています。
自国の法定通貨(ウォン)をドルペッグ型のステーブルコインに交換して海外へ送金するアプローチは、各国の規制の枠組みとグローバルなWeb3プロダクトの需要との間に生じるギャップを埋める手段として機能しています。暗号資産市場における資金循環の構造や、地域ごとの規制環境がユーザー行動に与える影響を把握する上で、今回の動向は重要な示唆を含んでいます。
ポイント
- 2026年6月に韓国から海外取引所へ送金されたステーブルコインの純流出額は3億6,700万ドルに達しました。
- 韓国からのステーブルコイン海外流出は18か月連続となり、長期的な資金移動トレンドとなっています。
- 海外への資金送金は、国内取引所で提供されていないデリバティブ取引やDeFi、RWA商品等への需要が背景にあるとされています。
- 投資家が自国通貨からステーブルコインを経由してグローバル市場へアクセスする実態を示す事例として注目されます。