7月のDEX現物取引高がCEXの24%に達し過去最高シェアを記録

7月、分散型暗号資産取引所(DEX)の現物取引高が中央集権型取引所(CEX)の24%に達したことが明らかになりました。これはデータ追跡が開始された2019年以来、DEXが獲得した現物取引シェアとして最高記録となります。市場全体の取引高が過去2年間で最低の水準まで落ち込む中でこの記録が達成されたことは、暗号資産市場の構造変化を示す上で重要な意味を持っています。

全体市場の縮小下で高まるDEXの相対的シェア

7月は暗号資産市場全体の取引高が落ち込み、過去2年間で最低の水準を記録する冷え込んだ月となりました。しかし、取引活動全体が縮小する一方で、分散型取引所(DEX:管理者を介さずスマートコントラクトによりユーザー間で直接暗号資産を取引するプロトコル)の現物取引高は、中央集権型取引所(CEX:企業などの管理主体が顧客資産を保管し取引を提供するサービス)に対して過去最大となる24%の比率を獲得しました。

2019年に追跡が始まって以来の最高記録となったこの数値は、市場全体の取引規模が縮小する状況下でも、オンチェーンにおける現物取引の需要が相対的に下支えされていたことを示しています。

市場構造の変化とビジネスへの影響

市場全体の取引高が2年ぶりの低水準へと減少する中でDEXのシェアが拡大した事実は、Web3業界のビジネスパーソンにとって注目すべき指標となります。これまで暗号資産の現物取引はCEXが大きな割合を占めていましたが、DEXの比率が約4分の1に相当する水準まで達したことは、ユーザーの取引場所や流動性の移行が進行している可能性を示唆しています。

取引活動全体の勢いが低下する場面においても分散型インフラ上での取引活動が相対的に維持されたことは、取引プラットフォームの脱中央集権化に向けた市場構造の変化が定着しつつあると見られます。

ポイント

  • 7月のDEX現物取引高がCEXの24%に達し、データ追跡が開始された2019年以来で過去最大のシェアとなった点
  • 市場全体の取引高が2年ぶりの低水準に落ち込む中で最高シェアが達成され、全体縮小局面においてもDEXの需要が相対的に高かった点
  • 現物取引におけるDEXの比率拡大を通じて、暗号資産市場の構造がオンチェーンへシフトしている可能性が示された点

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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