レイヤー2などの分析プラットフォームであるL2Beatによると、暗号資産プライバシープロトコルのTornado Cashにおいて、2026年7月23日に968件のデポジットが記録され、2026年で最も取引が活発な一日となりました。この日に預け入れられた資金はイーサリアム(ETH)換算で約5,700万ドル相当に達しています。この急増の背景には、Driftに対する攻撃者の大規模な資金移動が大きく関与しています。
取引急増の背景と資金移動の動向
L2Beatのデータ分析によると、2026年7月23日にTornado Cashへ送金されたデポジット(預入)件数は968件にのぼり、2026年における同プロトコルの1日あたりの最高記録となりました。この日スパイク(急増)した預入総額は、約5,700万ドル相当のETHとなっています。
この取引急増の主要な要因となったのは、Driftの攻撃者(Drift exploiter)による資金の移動です。該当する攻撃者は、2時間未満という極めて短時間のうちに、4,400万ドル相当の資金をTornado Cash(送金元と送金先の関係性を難読化するミキシングサービス)へ流し込んだとされています。
暗号資産セキュリティとオンチェーン監視における意義
今回の出来事は、不正流出を起こした攻撃者が取得した資金を難読化するためにプライバシープロトコルを利用する際の実態を示しています。短時間で巨額の資産がミキサーに移動した事例として、セキュリティ担当者やセキュリティ分析企業によるオンチェーン分析の重要性を改めて示す観点から注目されます。
ポイント
・2026年7月23日にTornado Cashへのデポジット件数が968件に達し、2026年で最も活発な1日となりました。
・同日に送金されたETHの総額は約5,700万ドル相当と報告されています。
・取引急増の主な原因はDriftの攻撃者によるもので、2時間未満で4,400万ドルが送金されました。
・不正流入資金の流動化やオンチェーン追跡の課題を改めて浮き彫りにした点で注目されます。