イーロン・マスク氏率いる宇宙企業SpaceXが、上場企業として初となる四半期決算を発表しました。売上高は78億ドルに達しウォール街の市場予想を上回ったものの、保有する暗号資産(デジタル資産)において約5億4000万ドルの損失を計上しました。株価は通常取引で一時上昇したものの、大規模なインサイダー株式の売却制限解除(アンロック)を控える中で時間外取引では下落に転じています。企業の暗号資産保有に伴う財務への影響と市場の反応を示す事例として注目されます。
市場予想を上回る売上高と暗号資産の評価損
SpaceXが上場企業として初めて開示した四半期決算によると、売上高は78億ドルを記録し、ウォール街の事前予想である約68億1000万ドルを上回る好成績となりました。
一方で、同社が保有するビットコインなどのデジタル資産に関しては、約5億3900万ドルから5億4000万ドルの損失(下落)が計上されました。これにより、同社のデジタル資産保有額は10億9800万ドルに減少しています。事業自体の収益性が堅調であるものの、保有する暗号資産の価格変動が財務諸表に直接影響を与えている状況が示されました。
株価の変動とインサイダー株式アンロックの影響
決算発表を受けて、同社の株価は通常取引において前日比9.43%高の125.33ドルで取引を終えました。市場予想を超える売上高が好感されたと見られます。
しかし、取引終了後の時間外取引では一転して8%を超える下落を記録しました。同社は主要な内部関係者による株式の売却制限解除(インサイダー株式アンロック)を控えており、売買の需給悪化に対する警戒感が存在します。好調な売上高を達成したものの、暗号資産の保有損失や株式解禁のタイミングが重なったことで、投資家心理を完全に維持するには至らなかったと見られます。
ポイント
- 上場後初の決算で売上高78億ドルを達成し、ウォール街の予測(約68億1000万ドル)を上回りました。
- 保有するビットコインなどのデジタル資産において約5億4000万ドルの損失を計上し、保有額が10億9800万ドルまで減少した点が注目されます。
- 好業績により通常取引で株価が9.43%上昇したものの、大規模なインサイダー株式アンロックへの警戒などから時間外取引で8%以上下落しました。