Chainalysisがブロックチェーン上のマルウェア指令急増を報告。日次不正書き込み件数は1年未満で2.06件から11.1件に増加 [INDEX]

ブロックチェーン分析企業のChainalysisは、制約のない中国製オープンソースAIモデルの登場以降、攻撃者がブロックチェーン上にマルウェアの指令を書き込む頻度が440パーセント増加したと報告しました。1日あたりの悪意あるオンチェーンへの書き込み件数は、1年足らずの間に2.06件から11.1件へと急増しています。ハッカーがブロックチェーン上に悪意あるコードを潜匿するこの手法は「ブロックチェーン・デッド・ドロップ(BDD)」と呼ばれており、すでにサイバー犯罪の増加に直面している暗号資産業界において新たな脅威の局面をもたらしていると見られます。現在この活動の大半は、北朝鮮やイランの国家関連組織によって生み出されていると報告されています。

監修:ブロックチェーン総研編集部

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オープンソースAIの普及に伴うオンチェーン不正指令の急増

ブロックチェーン分析企業のChainalysisによると、制約のない中国製オープンソースAIモデルが登場したことを契機に、攻撃者がブロックチェーン上にマルウェアの命令を投稿する頻度が440パーセント増加しました。

この変化に伴い、ブロックチェーン上への悪意ある日次書き込み件数は、1年未満の期間で2.06件から11.1件へと急増を記録しています。オープンソースの人工知能を活用することによって、攻撃者がブロックチェーン上に悪意あるコードを隠す作業が容易になっていると分析されています。暗号資産業界はすでに増大するサイバー犯罪への対応を迫られていますが、オープンソースAIの悪用によって新たなサイバー攻撃の領域が開かれつつあると見られます。

BDD手法の台頭と国家関連組織の関与

Chainalysisは、ブロックチェーン上に悪意あるコードや命令を隠蔽・配置するこの手法を「ブロックチェーン・デッド・ドロップ(BDD)」と呼んでいます。

同社の報告によると、現在展開されているBDD活動の大半は、北朝鮮やイランの国家に関連するサイバー攻撃組織によって引き起こされているとされています。AIモデルの利用によってブロックチェーン上へのマルウェア命令の配置が容易になった結果、国家レベルの攻撃者がこの手法を積極的に取り入れている状況が浮き彫りとなっており、暗号資産やブロックチェーンのエコシステム全体における重大なセキュリティリスクとして注視されています。

ポイント

  • 制約のない中国製オープンソースAIモデルの登場以降、ブロックチェーン上へのマルウェア指示の投稿頻度が440パーセント増加した点で注目されます。
  • 1日あたりの悪意あるオンチェーン書き込み件数が、1年未満で2.06件から11.1件へと急拡大している点で重要です。
  • ハッカーがブロックチェーン上に不正コードを隠す「ブロックチェーン・デッド・ドロップ(BDD)」が、暗号資産業界における新たなサイバー犯罪の脅威となっている点で警戒されています。
  • 現在のBDD活動の大半を北朝鮮やイランの国家関連組織が占めており、国家主導の攻撃主体がオンチェーンインフラを悪用している点で注視されます。
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