レベルデザイナーとは、近年注目を浴びているレベルデザインを行う職業です。
今回Pacific Metaマガジンでは、レベルデザイナーについて以下の内容を中心にご紹介します。
- レベルデザイナーとは
- レベルデザイナーの仕事内容
- レベルデザイナーに求められるスキル・人材
- レベルデザイナーの今後や将来性
レベルデザイナーの基本的な情報からレベルデザイナーになるにはどうすればいいのかまで詳しく解説していきます。
レベルデザイナーとは?
レベルデザイナーはレベルデザインを行う職業です❗️
レベルデザインとは、ゲームをプレイするうえで必要な環境デザインのことを指します。
ゲームデザインがゲーム全体の要素を決めるためのものなら、レベルデザインはユーザーがよりゲームを楽しむために、ゲームデザインに応じた仕掛けを作るようなイメージです。
ゲームが複雑化を極める昨今、より専門性の高いスキルを求めてレベルデザイナーという職業が誕生しました。
レベルデザイナーのようにゲーム業界特有の職業はたくさんあります。
こちらの記事ではゲーム業界での仕事を30種類紹介しております。
併せて読んでください。
レベルデザイナーの仕事内容とは?
レベルデザインという言葉は、まだあまり馴染みがないかもしれません。
レベルデザイナーのレベルという単語は面やマップ、ステージという意味です。
マップ上にどのような建物や地形を配置するか、敵をどこで出現させるか、アイテムをどこで手に入れるかなどを設定します。
その他にもユーザーから見える視点をどのように展開するか、アイテムをどこに設置するかなどを細かく決めてゲームをより魅力的にしていきます。
今まではゲームデザイナーが行っていた仕事でしたが、ゲームの多様性によって環境デザインの重要性が増していき、専門的にマップやステージのデザインを行うレベルデザイナーの需要も高まっているという現状です。
レベルエディタと呼ばれるソフトを用い、ユーザーにより楽しんでもらえるようなステージ構成を考えます。
マップの地形を考え、どんな背景をどのように設置するか、どこで敵キャラクターとの戦闘が始まるかなど、ゲーム全体のバランスを調整する仕事でもあります。
マップは面白さだけでなく見た目の美しさも重要です。
プレイする際にユーザーがわくわくするようなギミックをたくさん考え、上手に配置します。
序盤の進めやすさや終盤の難しさなど、ゲームの難易度を左右する部分もレベルデザイナーによって設定されます。
レベルデザイナーに求められるスキルとは?
レベルデザイナーには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。
主なものを3つ紹介します✨
詳しくはこちらの記事に書かれています。
構成力
ゲームをより魅力的なものにするためには、様々な構成が必要です。
単純なゲームは、ユーザーがすぐに飽きてしまってリピートが見込めなくなってしまいます。
反対に、あまりに複雑すぎるとゲームを進められず途中で投げ出してしまい、結果的にゲームに対する満足度が低くなるかもしれません。
レベルデザイナーはマップやステージをデザインする仕事です。
ゲームにどんな要素を盛り込めばユーザーに面白いと思ってもらえるのか、1から構成して案を出しましょう。
構成がきちんと練られているゲームは、奥が深く他とは被らない内容に仕上がります。
オリジナリティあふれる構成を生み出し、それを効果的に設置する能力が求められます。
コミュニケーション能力
レベルデザイナーは、同じレベルデザイナーはもちろんゲームデザイナー、プロデューサー、ディレクター、スタッフなどたくさんの人と関わりながら仕事をします。
相手が考えていること、求めていることを素早く汲み取り、ゲームに反映させる必要があります。
また、自分が思いついた構成のアイディアや、なぜこのようなステージ配置にしたのかを分かりやすく伝えることで、仕事をスムーズに進めることが可能です。
そのため、コミュニケーション能力は必要不可欠です。
アイテムや敵キャラクター、建物、背景を設置した理由を相手に話し、その魅力を伝えれば案が採用されるかもしれません。
レベルデザイナーは自分の頭の中に構成に関するアイディアをたくさん持っています。
それを的確に現場のスタッフに伝えられなければ、後で修正が必要になりゲーム発売のスケジュールに間に合わなくなる可能性があります。
自分の考えを伝えることはもちろん、相手がそれをきちんと理解し作業が滞りなく進んでいるかコミュニケーションをとりながら確認してください。
ゲームに対する情熱
レベルデザイナーはとても根気のいる作業をこなさなければいけません。
マップの細かい部分まで把握し、どこにどんなアイテムを設置するか、キャラクターはどのように進んでいくかを考えます。
ただ、どんなに自分が納得いく構成ができたとしても、ディレクターやプロデューサー、クライアントの意向に沿わなければやり直しを要求されるでしょう。
設置したギミック・アイディアを1つ1つ修正するのは、体力・精神力共に削られる作業になることが予想されます。
それでも、楽しいゲームを作り出したいという熱い想いがあれば乗り越えられるはずです。
ゲームに対する情熱を持ち続け、魅力的な作品を作り上げてください。
レベルデザイナーとして求められる人材とは?
レベルデザイナーは専門性の高い職業です。
そのため、ゲームづくりに役立つスキルを有している人材が求められます✨
レベルデザイナーはゲームのステージや環境をデザインする仕事ではあるものの、ゲーム全体のことを把握していればより有利に仕事を進められます。
ゲームデザイン全体の仕事をした経験のある人だと、他職種とのやり取りもスムーズでゲーム全体の面白さを上げられると言えるでしょう。
ゲームはレベルデザイナーによって売れるか売れないか決まる部分があると言っても過言ではありません。
もちろん他の職業もとても重要ですが、ユーザーにとってマップやステージと言ったフィールドはゲームの最も基本的かつ大切な要素です。
多角的に物事を見て面白さを判断し、人からの意見やアドバイスを柔軟に取り入れて面白いゲームを作ってください。
レベルデザイナーのやりがいとは?
レベルデザイナーは、ゲーム画面の構成に力を注ぎます。
ユーザーが実際にプレイする画面を、より魅力的にできる職業です。
自分が子どもの頃にゲームをプレイしてわくわくした気持ちを、プレイした人に味わってもらえるのです。
そのためにゲームの開発に取り組み、プレイしたユーザーから評価してもらえると、頑張った甲斐があると言えます。
そうしてユーザーのフィードバックをもとに、また新しいゲーム開発のモチベーションを上げます。
また、自分が思いついたアイディアがゲームに採用され、実際に形になった時の感動は何物にも代えがたいでしょう。
レベルデザイナーの今後の将来性は?
現在、レベルデザイナーの年収は平均300~400万円です。
現時点ではそこまで高収入の仕事ではありません?
ただ、これからどんどんゲームが多様化・複雑化を極めていくことが予想されます。
ゲームのストーリーも従来にないものが生み出され、ビジュアル面も重視されていくことでしょう。
グラフィック面も進化していけば、それに合わせてマップのデザインや演出もより魅力的なものにしていく必要があります。
そうなるとレベルデザイナーの認知度や需要がまたどんどん向上し、労働環境も改善されて高い収入を得られることに繋がる可能性があります。
将来性溢れる仕事だと言えます。
レベルデザイナーへの転職にオススメのエージェント
レベルデザイナーに転職したいと考えている人に、おすすめの転職エージェントを紹介します。
マイナビクリエイター
マイナビクリエイターはWeb・ゲーム・IT業界専門の転職エージェントです。
クリエイティブな業界では通常の就職活動とは異なる面が多く、履歴書の書き方やポートフォリオの作成などを1から教えてもらえます。
また、レベルデザイナーはまだ世間的な認知度が高くなく、普通に転職活動をしようと思っても困難な部分が多いです。
マイナビクリエイターでは専任のキャリアアドバイザーがしっかりサポートしてくれるので、安心して活動に取り組んでください。
求人数も多く、求職者のスキルや条件にマッチした企業を見つけてくれます。
実際にレベルデザイナーの求人も取り扱っているので、まずは公式ホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか?
G-JOBエージェント
G-JOBエージェントはゲーム業界に特化した人材エージェントです。
クリエイターを始めとした求職者のスキルを活かすことを第一に考え、充実のサポート体制を整えています。
G-JOBエージェントのキャリアコンサルタントは、「ゲーム業界の人事経験が3年以上」「ゲーム開発現場のマネージメント経験有り」「国家資格コンサルタント所有者」のいずれかに該当するプロばかりです。
豊富な知識と経験をもって、求職者に転職ノウハウを伝授してくれます。
雇用形態も正社員・派遣社員・業務委託に分かれているので、仕事内容だけでなく働き方も自分に合わせて選択することが可能です。
仕事紹介は無料で行っているので、まずは登録することをおすすめします。
レベルデザイナーになるには
レベルデザイナーになるには、資格などは必要ありません。
ただ、レベルデザイナー未経験の人と経験者の人では、当然経験者の人が優遇される世界です。
ゲームプランニングの勉強をしてゲーム会社の求人に応募し、実務経験を積んでください。
そうして実績を積んでいけば、大きなプロジェクトに関わるチャンスが舞い込んできて自分の実力をより伸ばせるでしょう。
ゲームプランニングの勉強をするには各種専門学校に通うなどの方法もありますが、まずは「レベルデザイナーになる本」を読み、レベルデザイナーそのものに関する知識を身に着けることをおすすめします。
レベルデザイナーについてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、レベルデザイナーについて以下の内容を中心にご紹介しました。
- レベルデザイナーとはゲームの環境デザインを行う職業である
- マップやステージをどのように展開するか、アイテムや敵キャラクターの設置し、見た目も重視しながら難易度を決める
- レベルデザイナーに求められるスキルは「構成力」「コミュニケーション能力」「ゲームへの情熱」
- レベルデザイナーはやりがいも将来性もある
レベルデザインとは海外で使われている言葉であり、日本ではまだまだ知名度が低い部分があります。
ただ、現在ゲームの内容は多様化していて、レベルデザイナーの地位や需要も向上してきています。
ゲームをより魅力的に演出するうえで、マップやステージの見せ方はとても重要な要素です。
必要なスキルを身に着け、一流のレベルデザイナー目指して頑張ってください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。