エフェクトデザイナーとは、ゲームを作るうえで欠かせない役割を果たす職業です。
今回Pacific Metaマガジンでは、エフェクトデザイナーの年収について以下の内容を中心にご紹介します。
- エフェクトデザイナーとは?
- エフェクトデザイナーの年収(地域別・年齢別)
- エフェクトデザイナーの年収アップにオススメな資格
- エフェクトデザイナーの主な仕事内容
エフェクトデザイナーの年収について詳しく解説していくので、ぜひ最後までお読みください。
エフェクトデザイナーとは?
エフェクトデザイナーは、CGを使ってゲームを盛り上げる効果(エフェクト)を作成する仕事をします。
ゲームをより印象付けるのに欠かせない炎や爆発、風、光、雷、煙、水などのイメージを作り上げるという役割を担っています。
特にバトル系のゲームではこれらの演出が欠かせません。
このアクションがあるのとないのでは、ゲームをプレイする側の気分やテンションも変わってきます。
特に3Dゲームの世界では、エフェクトデザイナーの需要が高まっています✨
エフェクトデザイナーの年収
エフェクトデザイナーの年収はどのくらいなのでしょうか。
年代別や地域別でまとめてみました。
年代別平均年収
エフェクトデザイナーに限ったことではありませんが、ゲーム業界は実力主義の側面が強い傾向があります。
実績を積めば積むほど評価されるので、新卒や未経験の人はアルバイトや派遣から始めるのが一般的です。
正社員の枠で応募したとしても、経験やスキルによって契約社員や非常勤といった形態で採用されることもあります。
そのため、最初から貰えるお給料が多い訳ではありませんが、仕事をした時間の分だけ確実に稼ぐことができます。
20代の年収は300~400万円程度だと言われており、平均と同程度かやや高めです。
その分仕事内容は専門性が高く、拘束時間も長いので楽な仕事ではありません。
エフェクトデザイナーとしての経験年数を順調に積んでいけば、30代の平均年収は500万円前後まで上がることが期待できます。
実務経験が長く多くのゲームに携わって評価されれば、40代では年収600~700万円という人も数多く存在しています。
地域別平均年収
最も平均年収が高い地域は、やはり首都圏である関東です。
平均年収は400万円代後半、派遣の場合の時給は2,000円を超えることもあります。
ゲーム会社も多い分エフェクトデザイナーの数も多いため、就職激戦区ですがここで評価されればより年収をアップさせることができると考えて良いでしょう。
大阪や京都など、次に都会的な近畿地方では400万円代前半、地方では400万円代を切ることもあるので、就職する地域によって年収・仕事量に差が出てくる職業です。
ゲーム業界の中で平均年収は高い方?
年代・地域を問わない場合、エフェクトデザイナーの平均年収は約500万円だと言われています。
日本の平均年収の相場より高い傾向がありますが、ゲーム業界ではどうなのでしょうか。
ゲームプランナーやプログラマー、エンジニア、デザイナーなど様々な職業があるので、平均年収も400~600万円代と幅広いのです。
そして彼らもまた実力・実績によって年収が変わってくるので、年収が低い人だと300万円、高い人だと1,000万円ほど貰っている人もいます。
相場から考えると、エフェクトデザイナーの平均年収はゲーム業過でやや高い方だと言えるでしょう。
エフェクトデザイナー以外の「ゲーム業界の職種」についてより詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
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この時ただここに応募すれば良いと言われるだけでなく、応募時の履歴書の書き方や企業受けの良いポートフォリオの作成方法、面接時のノウハウなどを1から伝授してくれるのです。
これも、ゲーム業界を専門に活動してきたキャリアアドバイザーだからこそ成せる技です。
そしてこれまで培ってきた実績があるので、取り扱う企業数・求人数は多く、登録者には非公開求人の紹介もしてくれるなど、初めて転職する・ゲーム業界に挑むという人でも安心して利用できます。
マイナビクリエイターの評判や口コミに関しては、こちらの記事でも詳しく紹介しているので良ければあわせてご覧ください?
エフェクトデザイナーの年収アップにオススメな資格
エフェクトデザイナーとしてより年収をアップするためにおすすめの資格を4つ紹介します。
仕事を円滑に進めるうえでも重要な資格なので、ぜひ参考にしていただければと思います。
CGクリエイター検定
映像やゲーム、アニメなどの映像作品において、映像表現技術やCGそのものの知識・技術を問う検定です。
デザインやCGの基礎的な部分から、実際に映像を作る際の構図やカメラワーク、3DCG制作技術など、多様な内容が出題されます。
「ベーシック」「エキスパート」の2つの試験があります。
Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorというソフトの活用能力を測定する試験です。
Illustratorを使って指示された通りの作品を作ることができるかという実践力を試される内容になっています。
単純に操作する能力だけでなく、指示通りの作品を問題なく完成させることができる理解力や実践力が問われます。
こちら難易度は「ベーシック」「エキスパート」の2段階です。
Photoshopクリエイター能力認定試験
上記はIllustratorを使った試験でしたが、こちらはその名の通りPhotoshopを使った試験です。
Photoshopは世界的にもポピュラーで使用頻度の高い映像ソフトなので、使いこなせるようになっておくことをおすすめします。
内容はIllustratorクリエイター能力認定試験とほぼ同じです。
色彩検定
色に関する幅広い知識や技能を問う検定です。
エフェクトデザイナーは様々なエフェクトを作ってゲームを盛り上げなければいけませんが、より視覚効果を増すためにも色の組み合わせは重要な要素になってきます。
色について学ぶことで、より能力の高いエフェクトデザイナーを目指すことができます。
「ゲームプランナーの年収」についてより詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
エフェクトデザイナー年収アップにオススメなスキル
エフェクトデザイナーとして年収をアップするためには、仕事を円滑に進めて周りからの評価を上げることが重要です。
身に着けておきたいおすすめのスキルについて紹介します❗️
グラフィック制作スキル
グラフィック制作スキルは、エフェクトデザイナーにとって最も重要なものだと言えます。
頭の中にどんなにかっこいいエフェクトが浮かんでも、それを実際に作ることができなければ意味がありません。
確かな知識と技術で、効果的なエフェクトを生み出しましょう。
デザイン力
グラフィック制作スキルにも通じますが、まずどんなエフェクトをつけようとしているかをデザインして伝えます。
デザイン力が低いとせっかく考え出したエフェクトの良さも伝わらないので、身に着けておくことをおすすめします。
独創性
エフェクトはどうしてもある程度に通ったものになってしまいがちです。
ですが、ここで他のゲームを一線を画す要素を盛り込むためにも、ここでしか見られないような独創性溢れるエフェクトを生み出しましょう。
ゲームのオリジナリティーを確立するためにも、エフェクトデザイナーの存在は重要です。
表現力
独創性のあるアイディアが生まれたら、次はそれを忠実に表現しましょう。
また、アクションにおける効果音を文字ではなくエフェクトで表現できると、ゲームの面白さも上がりますしエフェクトデザイナーとしての表現の幅も広がります。
発想力
ゲームにあまりにもそぐわないエフェクトをつけることはできませんが、プレイヤーが思いもしないようなエフェクトをつけることでよりゲームにのめり込む要素を演出できます。
そのため、既存のゲームには存在しない、良い意味でプライヤーを裏切るようなエフェクトを生み出す発想力が求められます。
過去のゲームを研究しつつ、そこに自分だけの発想を加えてよりゲームの面白さを引き出してください。
想像力
表現力にも繋がりますが、効果音をエフェクトで表すにはどうしたら良いのか想像力を働かせます。
また、ゲームのストーリーや世界観を聞いた段階で、どのようなエフェクトが適切なのかを考えておくことが重要です。
豊かな想像力はそのまま独創的なエフェクトに繋がります。
分析力
戦闘シーンの効果と一口に言っても、様々な表現方法があります。
どのような年代のプレイヤーにどのようなエフェクトが好まれるかをしっかり分析しておきましょう。
自分が作るゲームのターゲットとされる年代に受けが良いエフェクトを把握するためにも、市場の傾向を分析しておくことをおすすめします。
コミュニケーションスキル
自分がどのようなエフェクトをつけたいと思っているのかを、プランナーやディレクターなどゲーム制作チームの人々に正確に伝える必要があります。
そして、ゲームは様々な職種の人と協力して作り上げるものです。
高いコミュニケーションスキルを身に着けておくことで、円滑に作業を進められますし間違った伝達や誤解を防ぐことに繋がります。
エフェクトデザイナーの主な仕事内容
エフェクトデザイナーは、ゲームを盛り上げるために必要なエフェクトを作成します。
アクションシーンにおいては剣や銃で攻撃した時の火花や閃光といった効果、魔法を発動した時のアクションや魔法そのものなど、派手で視覚的に楽しめるものをたくさん作ります。
人々を惹きつけるような鮮やかなエフェクトを生み出すことでゲーム性を高めることに繋がり、映像面で評価の高いゲームは自然と注目度も上がっていくことでしょう。
また、単にアクションの効果だけでなく、演出面のエフェクトも担当します。
キャラクターが何かに気付いた時の様子や強敵のオーラなど、ゲームそのものを彩る要素を生み出すという重要な役割を担っています。
近年はエフェクトデザイナーの需要が高まっており、ゲームを作るうえでエフェクト専門のデザイナーが必要とされるほど、その地位は確かなものになってきていると言っても過言ではありません。
仕事内容については「ゲームエフェクトデザイナーのブログ」というサイトなどを見ると、実際に使ったツールやエフェクトに関する資料、海外の製品の説明など詳しい内容を知ることができます。
エフェクトデザイナーになるには
この資格がなければエフェクトデザイナーになれないというものがありませんが、エフェクトデザイナーはかなり専門性の高い職業です。
映像に関する知識・技術やソフトの使い方をしっかり身に着けておくだけで、就職面でも就職してからも有利になるでしょう。
まずはゲーム会社や映像会社の求人に応募して、映像そのもののについてきちんと学ぶことが大切です。
ですが、独学で学ぶのには限界がありますし、就活を頑張ろうと思っても実績のあるエフェクトデザイナーが同時に応募してきたらそちらが採用される可能性が高いです。
例えば有名なゲーム会社であるセガは、応募時にゲームエフェクトの制作経験3年以上という条件をつけています。
そのため、あらかじめ専門学校や大学で映像・エフェクト・CG技術を勉強しておくことをおすすめします❗️
学校で知識・技術を学んでからだと、就職も未経験よりスムーズにいきますし順調に実務経験を積める可能性が高いです。
エフェクトデザイナーの年収についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、エフェクトデザイナーの年収について以下の内容を中心にご紹介しました。
- エフェクトデザイナーの年収は平均約500万円
- 日本の平均年収や他のゲーム業界の職種に比べてやや高い傾向がある
- エフェクトデザイナーになるには専門学校や大学に通うのがおすすめ
- エフェクトデザイナーとして年収をアップするために取りたい資格は「CGクリエイター検定」「Illustratorクリエイター能力認定試験」「Photoshopクリエイター能力認定試験」「色彩検定」
エフェクトデザイナーはゲームをより面白くするために欠かせない職業です。
近年はスマホゲームの普及により、さらに活躍の幅は広がって需要も増えてきています。
一流のエフェクトデザイナーになるためにも、資格やスキルを磨いてオリジナリティー溢れるエフェクトをたくさん生み出してください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。