ゲームグラフィックデザイナーは、ゲームに登場する全てのデザインを担当する、ゲーム制作チームの中でも重要な存在です。
世界観に没入させる美麗なグラフィックに魅了され、グラフィックデザイナーを目指すようになったという方も多いのではないでしょうか?
今回Pacific Metaマガジンでは、そんなゲームグラフィックデザイナーについて以下の内容を紹介していきます。
- ゲームグラフィックデザイナーの仕事内容について
- ゲームグラフィックデザイナーの平均年収一覧
- ゲームグラフィックデザイナーとして年収をアップさせる方法
- ゲームグラフィックデザイナーへの転職におすすめのエージェントサイト
また記事の最後では、ゲームグラフィックデザイナーとしてスキルを高める方法についても詳しくご紹介しています。
ゲームグラフィックデザイナーの仕事内容とは?
まずはゲームグラフィックデザイナーの仕事内容に加えて、ゲームCGデザイナー・ゲームデザイナーとの違いについて簡単にご紹介していきます。
ゲームグラフィックデザイナーは、ゲームの背景・キャラクター・アイテム・画面UIなど、ゲームに登場する全てのデザインを担当する職業の総称です。
ゲーム上のデザイン全般は、すべてこのゲームグラフィックデザイナーの方が制作をおこなっています✨
ゲームグラフィックデザイナーは担当している専門分野からさらに細かく、ゲーム背景デザイナー・モーションデザイナー・キャラクターモデラーなどに分けられます?
ゲームCGデザイナーも、こうしたゲームグラフィックデザイナーに含められる専門職の一つで、特にCGのグラフィックス制作を担当している職種となっています。
またゲームデザイナーについてはゲームグラフィックデザイナー・ゲームCGデザイナーとは根本的に違った職業です。
名称からゲームのデザインに関する職業と思われてしまいがちですが、こちらは「ゲームプランナー」とも呼ばれ、ゲームの企画立ち上げや、企画に則ったゲーム制作ができるようにチームに指示を出す職業となっています。
ゲームグラフィックデザイナーの年収について
それではここからは地域別・雇用形態別・年齢別・企業規模別に集められた、ゲームグラフィックデザイナーの平均年収についてご紹介していきます❗️
地域別の年収
地域 | 平均年収 |
関東 | 392万円 |
北海道・東北 | 382万円 |
近畿 | 376万円 |
中部・北陸 | 337万円 |
中国・四国 | 375万円 |
九州・沖縄 | 376万円 |
引用:求人ボックス 給料ナビ
まずは地域別にグラフィックデザイナーの平均年収について確認していきましょう。
グラフィックデザイナーの地域ごとの平均年収を見ると、中部・北陸が最も水準が低く337万円程度、また関東が最も水準が高く392万円程度となっています。
さらに都道府県で詳しく確認すると、東京都が最も水準が高く「473万円」、逆に最も水準が低いのが石川県の「294万円」です?
グラフィックデザイナーの平均年収は地域ごとによっても、かなり差があることが分かりますね。
神奈川県で「405万円」、埼玉県で「378万円」と、やはり関東地域は他の地域と比べてグラフィックデザイナーとしての給与が良い傾向にあります✨
ゲームグラフィックデザイナーを目指している方、転職を考えている方は、こうした地域ごとの給与差についてもしっかりチェックしておきましょう。
雇用形態別の年収
雇用形態 | 平均年収 |
会社員 | 424万円 |
フリーランス | – |
引用:求人ボックス 給料ナビ
続いてグラフィックデザイナーの平均年収を雇用形態別で確認していきましょう。
求人ボックス・給料ナビに記載されている情報を参照してみると、正社員の平均年収は424万円となっています?
2019年における日本の平均年収が「432万」であることを考えると、職業全体の年収は少し低い傾向にあることが分かります。
また派遣社員の平均時給は「1693円」、アルバイト・パートの平均時給は「1,013円」です。
フリーランスの場合の平均年収については、アルバイト程度の収入しか得られない方がいる一方で、年収1000万円を超す高収入を得る方もいるなど、個人個人によって明らかな差があり算出することがとても難しくなっています?
フリーランスは、企業から案件を安定して獲得することができる営業力など、個人のスキルによって収入に大きな差が発生します。
フリーランスのゲームグラフィックデザイナーを目指している方は、こうした点に注意していきましょう。
年齢別の年収
年齢 | 平均年収 |
20代 | 290〜346万円 |
30代 | 409〜450万円 |
40代 | 512〜516万円 |
50代 | 548〜581万円 |
引用:求人ボックス 給料ナビ
続いてグラフィックデザイナーの平均年収について、年齢別で確認していきましょう。
グラフィックデザイナーの平均年収は20代で「290〜346万円」、50代では「548〜581万円」となっており、年齢が上がるごとにしっかりと給与が上がっていくことが分かります。
また男女別で確認してみると、20代男性の平均年収が「296〜362万円」、20代女性の平均年収は「288〜338万円」、50代男性で「621〜651万円」、50代女性で「504〜514万円」となっています?
こちらを見ると、男女別でも大きな差があることが分かりますね。
ゲームグラフィックデザイナーを目指している方は、こちらもしっかりと確認しておきましょう。
企業規模別の年収
企業規模 | 平均年収 |
社員数1000人以上 | 554万円 |
社員数1000人未満 | 403万円 |
社員数100人未満 | 420万円 |
引用:求人ボックス 給料ナビ
最後にグラフィックデザイナーの平均年収について、企業規模別に確認していきましょう。
上記の表を確認してみると、社員数100人未満の企業の平均年収が「420万円」であるのに対し、社員数1000人未満の企業の平均年収が「403万円」となっています?
こちらを見ると、規模の大きい企業の平均年収が必ずしも高いわけではないことが分かります。
ゲームグラフィックデザイナーを目指している方は、こちらの点にも注意しておきましょう。
ゲームグラフィックデザイナーが年収UPするには?
それではここからはゲームグラフィックデザイナーとして年収を上げるのに効果的な対策方法について、いくつかご紹介していきます❗️
待遇のよい企業に転職する
企業別のグラフィックデザイナーの平均年収を見ても確認できるように、グラフィックデザイナーは企業ごとの平均年収に大きな差のある職業となっています。
そのため現在務めている企業での年収が、グラフィックデザイナー全体の平均年収よりも大きく下回っている場合、より待遇の良い企業への転職も視野に入れていくのがおすすめです。
基本的にはやはり大手企業の給与が良いことが多く、なるべく大手企業への転職を目指していきたいですね❗️
グラフィックデザイナーとしてのスキル・実績が豊富で、大卒などのしっかりとした資格を保有している場合は、大手企業への転職も考えていきましょう。
ディレクション・マネージメントできるようになる
ゲームグラフィックデザイナーは、ゲームディレクター・ゲームプロデューサーといったディレクション・マネージメント業へキャリアアップすることでも年収アップを見込むことができます。
ゲームディレクターやゲームプロデューサーは、ゲーム業界の重役に当たるポジションで、平均年収はゲームグラフィックデザイナーと比べて高額となっています。
ゲームグラフィックデザイナーとして年収を上げていきたい方は、ゲーム業界のノウハウを学び、こうしたディレクション・マネジメント職への転向も視野に入れていきましょう✨
スキルを磨く
ゲームグラフィックデザイナーは他の職業と比べても、個人のスキル・実績が重視されやすい環境にあります?
スキルが高く優れた実績を所持している方は、それに応じて年収も上昇していく傾向にあり、グラフィックデザインのスキル・実績を高めていくことも年収を上げる一つの方法となっています。
ゲームグラフィックデザイナーとして業務に従事する中でも、常にスキルアップ・実績を作っていくことを忘れず、年収アップを目指していきましょう。
「グラフィックデザイナーにオススメの資格」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
WEBデザインの案件にも対応できるようにする
現在Webデザインの分野は、様々な業種において取り扱われており、自身に対応することができる仕事内容を増やす意味でも、こうしたWebデザインの技術を学んでおくのがおすすめです。
グラフィックデザイナーとしてしっかりとした技術力をもっている場合、同じくデザインを仕事とするWebデザインにおいても、経験を活かすことができます✨
フリーランスのグラフィックデザイナーを目指している方は特に、自身に対応することができる案件の幅を増やすためにも、こうした技術について学んでいきましょう。
フリーランスとして独立する
すでに企業でゲームグラフィックデザイナーとしてのスキル・実績を積んでいる方は、フリーランスとしての独立を検討してみるのもおすすめです。
フリーランスは自身で案件を獲得し収入を得ていく形態となっているため、収入が安定しないことが難点です。
しかしフリーランスは年収が頭打ちとなってしまう正社員と違い、個人のスキル・実績によって平均年収が変動しやすく、場合によっては年収1000万円以上の高額な収入を得ることができるメリットがあります。
また案件を獲得する難しさも、企業に務めた経験がある場合には、企業で培ったコネ・スキル・実績を活かしやすいため、フリーランスとして安定して案件を獲得しやすくなります。
現在企業に務めており、収入に不満があるという場合はフリーランスとしての独立も検討していきましょう✨
ゲームグラフィックデザイナーの年収UPにオススメのエージェント
ここからはゲームグラフィックデザイナーへの転職を考えている方におすすめのエージェントサイトをご紹介していきます❗️
マイナビクリエイター
マイナビクリエイターはWeb・IT・ゲーム業界に特化したエージェントサイトです。
Web・IT・ゲーム業界の求人数は業界トップクラスとなっており、ゲームグラフィックデザイナーの求人を幅広く取り扱っているエージェントサイトを探している方にぴったりとなっています。
また業界での実務経験のあるキャリアアドバイザーが経験を活かしたアドバイスを交えながらサポートしてくれるため、転職が初めてという方でもスムーズに転職を進めやすい点も大きな魅力です✨
こちらはゲームグラフィックデザイナーの求人数の多い、使いやすいエージェントサイトを探している方におすすめです。
「マイナビクリエイター」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
G-JOBエージェント
G-JOBエージェントはゲーム業界に特化した転職エージェントサイトです。
ゲーム業界の求人数では業界最多を誇っており、正社員・派遣社員としての求人のほか、フリーランス向けの案件についても多く取り扱っています。
またアドバイザーはゲーム業界での勤務経験がある方のみとなっており、業界の事情をよく理解した上での質の高いサポート・提案を受けることが可能です✨
こちらはゲーム業界の求人数が豊富で、しっかりとしたサポートを受けることができるエージェントサイトを探している方におすすめです。
「G-JOBエージェント」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
レバテッククリエイター
レバテッククリエイターはIT・ゲーム業界で活躍するクリエイター向けのフリーランス専門エージェントサイトです。
業界最大級の保有案件数を誇っており、フリーランスとして案件を探している方にぴったりのエージェントサイトとなっています。
またサイト側が案件獲得・企業との交渉の際、丁寧にサポートをおこなってくれるため、フリーランスとして働きやすい環境が整えられています?
こちらはフリーランス向けの案件を多く掲載したエージェントサイトを探している方におすすめです。
「レバテッククリエイター」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームグラフィックデザイナーのスキルを伸ばす方法
最後にゲームグラフィックデザイナーとしてスキルを伸ばす方法についても簡単にご紹介していきます❗️
良質なインプットを行う(良いデザインをたくさん見る)
グラフィックデザイナーとして優れたデザインを制作するには、何よりも良質なデザインをより多く、幅広く見てインプットしていくことが大切です。
Web上に公開されているデザインや、グラフィックデザイナー向けの書籍等を活用し、多彩な表現方法を知識として得ていきましょう✨
また良いと思ったデザインは、そのデザインのどの部分に惹かれたのか、どうして惹かれたのか、どういった表現方法が使われているのか、すべて言語化するように心がけることが大切です。
こうした言語化を行うことで、良いと感じたデザインの技法を、その後自身のデザインとして取り入れやすくなります。
MdNデザイナーズファイル2021は、国内外で活躍している有名デザイナーの方のポートフォリオ・プロフィールを集めたデザイナー向けの書籍です?
良質なインプットを得たいという方は、最前線で活躍しているデザイナーのデザインを幅広く見ることができる、こちらの書籍もおすすめです。
インプットしたものをアウトプットする
Web・書籍等を活用して、幅広いデザインの表現をインプットした後は、実際にインプットした表現方法を試し、アウトプットしていきましょう。
デザインの表現方法についてただ言語化しただけでは、その表現がどのようにして生まれているか理解することはできても、自分の表現にまで落とし込むことは出来ません。
そのため言語化を通して自身にインプットしたものは、必ずその後実際に試し、自分の表現方法として上手く扱えるようにしていきましょう✨
こうしたインプット・アウトプットを繰り返すことで、自身に扱える表現方法の幅を増やし、多彩な表現から生まれる良質なデザインを生み出すことができるようになります。
グラフィックデザイナーとしてスキルアップを目指している方は、こちらの方法についても確認していきましょう。
グラフィックデザイナーのインプットにオススメの本について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームグラフィックデザイナーの年収についてまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲームグラフィックデザイナーの平均年収の情報を中心として、ゲームグラフィックデザイナーという職業について以下の内容を紹介していきました。
- ゲームグラフィックデザイナーはゲーム上のデザイン全般を担当する職業
- ゲームグラフィックデザイナーの正社員の平均年収は「424万円」
- ゲームグラフィックデザイナーとして年収を上げるには転職・キャリアアップ・スキルアップ・独立が効果的
- ゲームグラフィックデザイナーへの転職ならマイナビクリエイターなどエージェントサイトの活用がおすすめ
- ゲームグラフィックデザイナーとしてスキルを上げるにはインプットとアウトプットを繰り返す
ゲームグラフィックデザイナーの平均年収は比較的低い傾向があり、収入面には困難があります?
しかしその一方でゲームという媒体の強みから自身の関わったデザインを多くの人に見て楽しんでもらうことができ、やりがいも大きい職業です。
今回ご紹介した内容が皆さまの参考になっていれば幸いです。