ゲームグラフィックデザイナーは、CGを駆使しながらキャラクターや背景、アイテムなどのゲームに登場するあらゆるグラフィックを制作し、今とても人気が高い職業です。
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーム業界のグラフィックデザイナーについて様々な情報をお届けしていきます。
内容は以下の通りです。
- ゲームグラフィックデザイナーの仕事内容、やりがいなどについて
- ゲームグラフィックデザイナーになる方法
- グラフィックデザイナーになるにはポートフォリオの作成が必須
- ゲームグラフィックデザイナーを目指すのにおすすめの専門学校を紹介
記事の前半ではゲームグラフィックデザイナーの概要について説明し、「ゲームグラフィックデザイナーになる方法」では、役立つ資格やスキルについても紹介します。
ゲームグラフィックデザイナーの仕事を紹介!
まずは、ゲームグラフィックデザイナーとはどのような職業かについて説明します。
仕事内容、やりがい、年収の3項目について見ていきましょう。
グラフィックデザイナーの仕事内容
グラフィックデザイナーの仕事内容は多岐にわたるため、ここではゲーム関係の要素ごとに分けて紹介していきます。
あなたの好きなゲームを思い浮かべながらご覧ください。
タイトル画面・メニューグラフィック
ゲーム本編が始まる前のタイトル画面や、様々なジャンルでよく見るメニュー画面は、グラフィックデザイナーの作品の1つです。
1枚の絵でゲームの世界観を表現していて、プレイヤーがとても印象に残る部分です。
キャラクターグラフィック
キャラクターグラフィックは、キャラクターデザイナーの代表的な仕事の1つです。
パッケージなどのイラストと、ゲーム画面で動くグラフィックを全く同じように描くことはできないので、良い意味でイラストとの違いを出していくことが求められます。
背景グラフィック
背景グラフィックも、ゲームの世界観を作り上げる大事な要素です。
写実的にするかファンタジー的にするかで作品の印象がガラッと変わりますし、キャラクターの描き方と調和させる必要もあります。
エフェクトデザイン
意識しないと目立たない部分かもしれませんが、ゲームにはエフェクトも不可欠です。
攻撃が相手に当たるタイミングで光を出したり、風や息づかいなど本来は目に見えないものを絵に描いて表現したりと、演出を効果的に見せるのに役立ちます。
モーションデザイン
静止状態のキャラクターだけではゲームが成り立たないので、モーションデザインをすることで動きをつけていきます。
モーションとエフェクトと組み合わせていくことで、さらに臨場感がアップします。
ムービー
グラフィック重視のソフトなら、ムービーは特に力を入れる部分です。
ムービー中はプレイヤーの操作から切り離されるので、動きに制約を付けず思う存分キャラクターの動きやカメラワークなどにこだわることができます。
作品によってはアニメ制作会社などに外注する場合もあります。
やりがい
グラフィックデザイナーがやりがいを感じる瞬間には、以下のようなものがあります。
- 担当した作品が完成したとき
- リリース後に作品を評価してもらえたとき
- チームで一つのものを作り上げたとき
自分の仕事が上手くいったときも達成感は得られるでしょうが、それ以上にゲームとして作品が完成した瞬間の方が、感じるやりがいは大きいでしょう。
年収
求人サイトのデータによれば、グラフィックデザイナー(ゲームに限らず)の平均年収は419万円となっています。
引用:グラフィックデザイナーの仕事の平均年収は419万円/求人ボックス
この数字は日本人の平均年収よりもやや低いですが、スキルや経験、企業の規模などによってもバラつきは大きいです。
任天堂・ソニーなどの超大手企業で長く働けば、1,000万円も夢ではないでしょう。
「グラフィックデザイナー 年収」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームグラフィックデザイナーになる方法
この見出しでは、ゲームグラフィックデザイナーになるにはどうすればいいのかを見ていきます。
就職までの流れや、必要な資格・スキルについてご覧ください。
グラフィックデザイナーになるまでの流れ
グラフィックデザイナーを目指すのであれば、デザイン系の専門学校や大学に通って基礎を学び、CGでデザインするためのスキルを身につけることが一般的です。
これまでの活動内容や制作物をポートフォリオとして作成した上でゲーム会社にアピールするのが通常の流れなので、全くのデザイン未経験では応募できる求人が限られてしまうというのが実情となっています。
必要な資格
就職までに必須となる資格はありませんが、デザイン系のツールに関する資格は持っておくと役立ちます。
例えば「Photoshop®クリエイター能力認定試験」「Illustrator®クリエイター能力認定試験」などは、就職してからも活かせる実用的な資格となるでしょう。
実務で100%役立つとは言い切れませんが、少なくともクリエイターとして成長したいという姿勢を見せるためにも、勉強をして資格を取得するという行動は大切です。
「グラフィックデザイナー 資格」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
身につけておくべきスキル
上でも記載しましたが、グラフィックデザインに関する基礎的なスキルは、新卒であってもある程度求められます。
自身の制作物や資格などを使いながらアピールできるようにしておきましょう。
ちなみに、転職であればなおさら技術力が重視されます。
また、仕事で継続的に結果を出していくためには、細かい単純作業でも確実にこなし続ける忍耐力や、他職種のメンバーとも話ができるコミュニケーション能力なども必要です。
社会人としての一般的なスキルが備わっているかどうかもチェックしておきましょう。
ゲームグラフィックデザイナーへの就職に必要なポートフォリオ作成方法
グラフィックデザイナーの就職には欠かせないポートフォリオ。
ここでは、その作り方についてポイントを整理していきます。
ポートフォリオとは
ここで言うポートフォリオとは、いわばグラフィックデザイナーとしての履歴書のようなものです。
書類審査や面接などのタイミングでポートフォリオを採用担当者に見せることによって、自分のスキルやセンスなどを分かりやすく伝えることができます。
媒体としては、ポートフォリオサイトとしてWeb上にページを作っておくか、20ページ程度の冊子にして紙で持っておく形式が一般的です。
ポートフォリオの構成
ポートフォリオは自分のスキルや経験を相手に伝えることが目的なので、その目的を果たせるような構成を心がけましょう。
今までの経歴をざっと最初に書いた後は、制作した作品をメインに持ってきます。
その中で使ったデザインソフトやツールを記載すれば、スキルのアピールにも繋がります。
作品は得意なジャンルを多く載せたくなるかもしれませんが、できる限り幅広い作風を入れるようにしましょう。
例えば人間だけではなくモンスターや機械も書けたほうが、ゲーム会社でのチャンスは広がります。
ポートフォリオ作成時に注意すること
ポートフォリオを作る際は、可能であれば会社ごとに内容を変えるのが望ましいです。
選考を受ける会社、職種や業務内容ごとに求められるスキルは少しずつ違っているはずなので、相手に合ったポートフォリオを作りましょう。
また、採用を担当する人事にデザインの知識が無いことも想定して、分かりやすく読みやすい内容にしておく方が良いです。
有名人のポートフォリオサイトを参考にするのも良いですが、あまり奇抜なレイアウトを多用しないように注意しましょう。
ゲームグラフィックデザイナーを目指す人におすすめの専門学校
最後に、今からゲームグラフィックデザイナーを目指す方に、おすすめの専門学校を2校紹介いたします。
総合学園ヒューマンアカデミー
ゲームグラフィックデザイナーを目指す方におすすめの専門学校1つ目は、総合学園ヒューマンアカデミーです。
ゲーム・アニメ・ITといった分野を専門としている学校で、特にグラフィックデザイナーを目指す方にはゲームカレッジ:CGデザイナー専攻への入学をおすすめします。
ゲームカレッジのCGデザイナー専攻では、未経験から徹底的に基礎を固めることができますし、卒業までにはデザインに関する総合的なスキルを身につけられます。
プログラマー専攻・プランナー専攻などの同期と力を合わせて1本のゲームを作り上げるカリキュラムもあるので、就職前の実績作りにもバッチリです。
その他、早期インターンシップの実施などもあり、卒業後の進路まで考えられている制度が盛りだくさんとなっています。
気になる方は、まずは資料請求から考えてみてください。
アミューズメントメディア総合学院
ゲームグラフィックデザイナーを目指す方におすすめの専門学校2つ目は、アミューズメントメディア総合学院です。
ゲームやアニメ、マンガなどのエンタメ分野に強く、グラフィックデザイナーを目指す方であればゲーム・アニメ3DCG学科をおすすめします。
こちらでは1年次に2回のゲーム開発実習、2年次に2回のアニメ制作実習をおこなうことが特徴的です。
ゲーム開発はプロと同じ手順を踏んで実践することができますし、アニメ制作の経験もあわせて幅広い知識・スキルを身につけることができます。
ゲーム会社だけに絞らず、色々な業界を知りたいという方には最適な学科です。
また、2020年度卒業生における業界就職率は94%と非常に高いので、就職についても安心感があります。
こちらも資料請求は無料なので、興味を持った方は詳細を確認してみてください。
「アミューズメントメディア総合学院」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲームグラフィックデザイナーのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーム業界のグラフィックデザイナーについて紹介してきました。
この記事のポイントを改めておさらいしましょう。
- グラフィックデザイナーの仕事内容には、タイトル画面・メニュー・キャラクター・背景・エフェクト・モーション・ムービーなどがある
- グラフィックデザイナーは、ゲームとして作品が完成した瞬間に大きなやりがいを感じられる
- 年収の平均は日本全体の平均よりやや低いが、スキルなどによるバラつきも大きい
- グラフィックデザイナーになるためにはデザイン系の専門学校か大学に通うのが一般的
- 必須の資格はないが、デザイン系ツールの関連資格は役に立つ
- 会社に入ったら忍耐力やコミュニケーション能力なども求められる
- ポートフォリオは会社や業務内容に合う形で、自分のスキルや経験が相手に伝わるように制作する
- ゲームグラフィックデザイナーを目指すなら専門学校の利用もおすすめ
ゲームグラフィックデザイナーと言っても、仕事内容や得意分野は人によって様々です。
これから目指す方は、まずは自分の理想とするデザイナー像を固めるところから始めましょう。