自作のゲーミングPCを探していると、時々話題になるのが100万円以上もするPCです。
100万円超えのデスクトップPCって値段が高すぎていまいち使い道が分かりませんよね。
「もしかして値段相応の最強マシンではないか」「どんなゲームも快適に動く」と思っている方も多いと思います。
今回Pacific Metaマガジンでは100万円超えのゲーミングPCについて以下の内容をメインで紹介していきます。
- 100万円超えのゲーミングPCのスペックとは?
- 100万円超えのゲーミングPCでゲームは快適になるのか?
- 100万円以下のおすすめゲーミングPCを2選紹介!
- 100万円のゲーミングPCの製造工程について!
- ゲームクリエイターを目指すならアミューズメントメディア総合学院がおすすめ!
100万円のゲーミングノートPCで、FF14、ApexLegends、モンハンワールド、BorderLands3のベンチマークテストの結果も載せていきます。
100万円超えのゲーミングPC そのスペックとは
100万を越えるようなPCのほとんどは法人向けに販売しています。
ゲーム目的ではなく、「CAD」や「3DCG制作」のクリエイター業務で使用されているのが大半です。
100万超えのPCにはNVIDIAのQuadroシリーズのグラフィックボードが搭載されていることが多く、ハイスペックなのが特徴です。
ハイスペックと言ってもQuadroシリーズはゲーミングPC向けではありません。
OpengGLに特化しているグラボのため、マインクラフトのようなゲームもプレイ可能ですが、ゲームならGeForceの方が性能は優れています?
100万超えのゲーミングPCは一体どんな性能なのか、果たしてゲームに使えるのか?と気になる人も多いと想定されます。
まずは、一連の流れで100万超えのハイスペックPCの一例を紹介していきます。
ドスパラ
製品名 | THIRDWAVE Pro FQ9810 |
OS | Windows10 Pro 64bit |
CPU | Core i9 9980XE |
グラボ | NVIDIA Quadro RTX8000 48GB |
チップセット(マザーボード) | X299 |
メモリ | 32GB |
SSD | SSD:512GB |
PCケース | フルタワーATX GR One |
電源 | 750W(80PLUS GOLD) |
値段 | 130万4,640円(税込) |
リンク先 | THERDWAVE公式ページ! |
THERDWAVE Pro FQ9810に搭載しているQuadro RTX8000はシリーズで最上位❗
48GBと化け物級の大容量メモリでレンダリングできるスーパーハイエンドなグラフィックボードです✨
パーツ本体の値段も高く、グラフィックボード1本で80万円、CPU1個で20万円もします。
PC本体は130万円前後です。
18コア36スレッドの最高級CPUのCore i9 9980XEを搭載しています。
動画編集のエンコードや3DCGのレンダリングも快速で、最高クラスのパフォーマンスを発揮するでしょう?
パソコン工房
製品名 | SENSE-R42A-LCi9XE-QGKI |
OS | Windows10 HOME 64 |
CPU | CPU i9 9980XE |
グラボ | Quadro P6000 |
チップセット(マザーボード) | X299 「ASUS X299-A」 |
メモリ | 64GB |
SSD | 480GB NVMe |
HDD | 4GB |
PCケース | フルタワー |
電源 | 850W GOLD |
値段 | 142万9,978円(税込) |
リンク先 | パソコン工房「iiyama」の商品ページ! |
PCの本体価格が140万円以上もするのがドスパラで販売されているSENSE-R42A-LCi9XE-QGKIです。
グラフィックボードは、Quadro RTX8000よりは劣るP6000ですが、24GBの大容量メモリを積んでいます。
18コア36スレッドで熱を発生しやすいCPUのi9 9980XEには、水冷クーラーを搭載しているため、エンコード処理中の熱を効率よく冷やせるでしょう✨
また、64GBのメモリの使い道は多く、3Dグラフィックを仕事で使用する際や、長編の動画編集をしている人に向いていますね。
Photoshopで2,000万画素クラスの写真を数百枚編集する際にメモリの容量が多いと力を発揮します。
100万超えのPCはゲームに使えるのか?
1台100万円以上するQuadroシリーズのGPUを積んだデスクトップPCでゲームはできるのでしょうか?
結論から言うとRTXシリーズのQuadroならもちろん「ゲームもできる」スペックです。
Quadro RTX6000ぐらいで60fpsを超えるレベルで、RTX8000で100FPSを超えサクサクゲームをプレイできるでしょう?
ただ、Quadro RTX6000一台で70万円前後、QuadroRTX8000で100万円以上と値段がバカ高いのがネック。
ゲームには向いていないGPUなので、1本50万円以上するグラボはコスパが悪いと言わざるを得ませんね?
単純にゲームをプレイするだけならQuadroよりGeForceの方が優れています。
GeForceのグラボを積んだゲーミングPCは安くて1台10万円以下、高くても30万円以内で自作できるためコスパが良くおすすめです?
CADや3DCG制作は爆速なので、ゲームと業務の両方をやりたいのであれば、購入の検討余地ありです。
「ゲーミングpc」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
「ゲーミングチェア」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
https://pacific-meta.co.jp/magazine/gaming-device/16432/100万円のゲーミングPCでゲームは快適になるのか
100万円のゲーミングノートPCでゲームをしたときのパフォーマンスはどれだけ発揮できるでしょうか?
ROG Mothership GZ700GXのスペックを元に、ゲームのベンチマークを検証していきます。
まずはゲーミングノートPCのスペックを一覧表で紹介していきます。
ROG Mothership GZ700GXのスペック
型番 | GZ700GX-I9KR2080 |
製品名 | ROG MothershipGX |
ディスプレイ | サイズ:17.3型 解像度:3840×2160 |
キーボード配列 | US |
OS | Windows10 Pro 64 |
CPU | CPU i9 9980HK |
グラボ | GeForce RTX2080 |
チップセット(マザーボード) | 不明 |
メモリ | DDR4-2666 64GB |
SSD | 1.5TB NVMe |
HDD | なし |
PCケース | フルタワー |
電源 | 850W GOLD |
実売価格 | 99万9,860円 |
製品ページ | ASUS GZ700GX-I9KR2080 |
ゲームプレイでパフォーマンスを検証
こちらではゲームプレイでベンチマークの検証結果を紹介していきます。
- ファイナルファンタジーXⅣ:漆黒のヴィランズ
- ApexLegends
- Monster Hunter:World
- Borderlands 3
ROG MothershipGXのゲーミングノートPCがどれぐらいの性能を出せるのか、各ゲームのFPS値を参考にして載せていきます。
ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ
ベンチマークソフト | FFXⅣ |
フルHD時のスコア | 17041 |
4K時のスコア | 8408 |
FFXⅣ公式のベンチマークの結果です。
4k・HD共に「非常に快適」という表示結果がでました?
フルHD時のベンチマークは結構高く、最低56FPSで最高132FPSという結果でした。
4K時のベンチマークは最低が20FPSで最高56FPSです。
4K時は60FPSには届いていません。
しかし、FF14漆黒のヴィランズのフルHD時のベンチマークは132FPSなので、問題なく遊べるでしょう?
Apex Legends
ベンチマークソフト | CapFrameX |
フルHD時のスコア | MIN:111 MAX:143.8 |
4K時のスコア | MIN: 69.6 MAX:84.5 |
ApexLegendsのベンチマークを図った結果です。
フルHDも4K時のスコアも平均的に高く、60FPSを超えていました。
処理の重い場所に移動すればフレームレートは落ちますが、フルHDも4Kも60fpsを安定して出せます。
ディスプレイのフレームレートも60fpsで張り付くため4Kで遊ぶといいでしょう?
GeForceのRTX2080は伊達ではありませんね。
Monster Hunter:World
ベンチマークソフト | CapFrameX |
フルHD時のスコア | MIN:69.3 MAX:105 |
4K時のスコア | MIN: 24.9 MAX:34.7 |
3840×2160×DLSS | MIN:44.3 MAX:52.8 |
モンハンワールドのベンチマーク結果は、フルHDだと最低69FPS、最高105FSPと安定的に60FPS以上をキープできます。
4K時のスコアは低く最低24FPSで最高34FPSと低い結果になりました。
モンハンを高画質でプレイするのは厳しそうですね?
しかし、NVIDIAが開発したAIのDLSSをONに設定すれば、最低44、最高52までフレームレートを上げられます。
4KでもDLSS効果を付与すると、60~90FPSも計測できるので、ストレスなく快適にモンハンワールドを遊べるでしょう?
Borderlands3
ベンチマークソフト | CapFrameX |
フルHD時のスコア | MIN:63.91 MAX:97.01 |
4K時のスコア | MIN:23.82 MAX:29.82 |
美麗な映像を送るFPSのBorderlands3は、ROG Mothership GZ700GXのゲーミングノートPCでプレイできるでしょうか?
ベンチマーク結果はフルHDのスコアでは、最小63FPS、最大97FPSという結果になりました。
フルHDならプレイできそうですね?
しかし、4K時のFPSスコアは重く、最小23FPS、最大29FPSとなっています。
Borderlands3を4Kでもプレイできなくはありませんが、レイトレーシングをOFFにして設定を下げようやく、プレイできるといったスペックでしょうか✨
100万超えのゲーミングノート型PCであっても、ゲームによっては4Kでのプレイが難しいこともあるようですね。
値段が高ければ、ゲームが快適にプレイできるというわけでもありません。
このパフォーマンスでゲームのみを考えているなら、半値程度でデスクトップ型を買うほうがベターでしょう。
100万円以下で買えるハイエンドゲーミングPCならコレ!
こちらでは100万円以下で購入できるゲーミングPCを紹介していきます。
- G-Tune
- ドスパラ
30万円以上でVRや3Dのゲームもサクサク動き、3DCG制作も爆速でレンダリングできるスペックを探している方はチェックしてみてください。
G-Tune
製品名 | G-Tune XP-Z-LC |
OS | Windows11 Home 64 |
CPU | Core i9-11900K 水冷CPUクーラー(120mmラジエーター) |
グラボ | 水冷 GeForce RTX3090(240mmラジエーター) |
チップセット(マザーボード) | Intel Z590 |
メモリ | 64GB |
SSD | 2TB NVMe |
HDD | 4TB |
PCケース | ATXのフルタワー |
電源 | 1000W(80PLUS PLATINUM) |
値段 | 57万1,780円(税込) |
こちらのゲーミングPCはG-Tuneのフラグシップモデルです。
Quadroを搭載したPCが100万円以上を超えるのに対し、XP-Z-LCは60万円以下とコスパ良好です。
現行最強クラスで爆熱なRTX3090を搭載していますが、CPU・GPU二つに水冷クーラーを装備しているので高負荷なゲーム時も温度を極限まで抑えられるでしょう✨
ゲームの乱戦状態でも100FPSを割ることもほぼありません。
Core i9-11900Kを搭載しているのでObsを起動させ録画しながらでも余裕に配信でき、3DCG映像のレンダリングも高速なので、クリエイティブな仕事でも大活躍します?
ゲーミングPCを買うなら
- CPU→Core i9もしくはRyzen9
- GPU→RTX3090
がおすすめです。
ドスパラ
製品名 | UA9R-R39 |
OS | Windows11 Home 64bit |
CPU | AMD Ryzen9 5900X |
グラボ | GeForce RTX 3090 24GB |
チップセット(マザーボード) | ASRock X570 |
メモリ | DDR4 32GB |
SSD | 1TB NVMe |
HDD | 2TB |
PCケース | ATXケース |
電源 | 850W(80PLUS GOLD) |
値段 | 54万9,980円(税込) |
ガレリア最高スペックのフラグシップモデルがRTX3090を搭載したUA9R-R39です。
メモリが32GB、CPUもRyzen9 5900とBTOパーツのバランスも良いので、4Kでも最高画質でFPSをプレイできるでしょう?
PCケースの外装デザインは、アルミ加工を施しており、重厚感の仕上がりに。
UA9R-R39は、光るゲーミングPCが欲しい、VR・3Dゲームも快適にプレイしたい、仕事用に使いたい、幅広いニーズにあったパワフルなマシンです。
ドスパラはサポート対象も広いため50万円以上のPCを購入しても不安はありませんね✨
ゲームをする目的なら100円以上するゲーミングPCは必要ありません。
30万円~50万円程度の予算で、最高クラスのスペックを搭載したゲーミングPCが購入できます。
100万円のゲーミングPCはこうして作られる
サードウェーブの100万円PCは神奈川県の綾瀬の工場で制作されています。
全国展開で販売しているサードウェーブですが、各地に製造拠点があるわけでもありません。
ドスパラで販売しているBTOパソコンから店舗販売しているパソコンまで、全国の注文を全て綾瀬の工場で引き受けているのが特徴です。
綾瀬の工場がサードウェーブの製造の本拠地であり、全国から注文されたパソコンが綾瀬の工場で組み立てられるということですね。
サードウェーブの100万円PCがどう出来上がるのかの過程を見ていきましょう?
①ピッキング
サードウェーブの綾瀬の工場にはピッキングエリアがあります。
CPUやストレージなど、各パーツを管理して仕分けするピッキングエリアが倉庫に規則正しく、効率的に並んでいます。
ユーザーからの注文をバーコードで管理し、それを読み込んで、必要なパーツ一式をピックアップし、ボックスに仕分けしていきます。
作業員の技量とソフトウェアとの連携で管理されているのでミスは極力おきません✨
万が一発送ミスのエラーが起きても、ピッキングから発送まで全ての作業工程を、綾瀬の工場で行っているのですぐに対応できるのが強みですね。
②組み立て
組み立てには生産セルと呼ばれる単位で製造ラインを確保し効率よく生産されていきます。
綾瀬の工場では新人スタッフでも迷わずに組み立てができるような仕組みになっているのが特徴です。
たとえば、製造ラインでは、パーツの種類とマザーボードのどこに挿せば良いか・注意点などが分かるような工夫もされてます。
パソコンが次々に組みあがっていく様はスタッフ人一人の生産・製造スキルが高いことが分かりますね。
③梱包
最後の作業工程はシール貼りと梱包です。
RTXやCore i5などの各パーツでよく見かけるパソコンに貼ってあるシールも全てスタッフが手作業で張り付けていきます。
シールはディスプレイ上に表示されるシステムと、規則正しく並んだシールをスタッフの加わり素早く作業されます。
最終的に梱包作業は1台1台人の手で行われ、次々とパレットに積み上げていくようですね。
100万円PCは人の手で作られている
サードウェーブの100万円PCは部品のピッキングから・組み立て・梱包までのほぼすべてを手作業で行っているのが分かりましたね。
全ての作業が能率的・効率的に運用されており、ほぼ全ての工程でスタッフが関わっています。
機械に頼れる部分もあるはずですし、細部の組み立てや動作確認が行き届かないケースが出てくる可能性もあるでしょう。
綾瀬の工場では熟練スタッフとディスプレイの二重のチェックをしており、洩れ・抜かりはありません。
サードウェーブのPCは熟練のスタッフが丁寧に確認しているからこそ、しっかり動く状態でユーザーに届く理由かと思います?
ゲームクリエイターを目指すならアミューズメントメディア総合学院
30万円以上もする高スペックPCを探している人の中にはゲームクリエイターを目指そうと思っている方もいるのではないでしょうか?
アミューズメントメディア総合学園には「ゲーム・アニメ3DCG学科」でゲームクリエイターが目指せます。
ゲームクリエイターになるには何から始めたらいいか分からない人でも問題ありません。
2年間の基礎・実践を通じて反復練習することで、経験ゼロからでも土台を作りプロになれる人を育成しています✨
実践授業は業界のプロと共に、現場と同じ工程で進めるため、就職する前段階から開発雰囲気を肌で感じ取れるでしょう。
AMGのカリキュラムは世界的に高い評価を受けています。
教育機関向けの「DEV GRANT」で日本で初の受賞をしました?
ゲームクリエイターを目指したい方はアミューズメントメディア総合学園の「ゲーム・アニメ3DCG学科」の資料請求をすることから初めてみましょう。
「アミューズメントメディア総合学院」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
100万円のゲーミングPCについてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは100万円のゲーミングPCについて解説してきました。
- 100万円PCはQuadroシリーズのグラボを搭載しており、「CAD」「3DCG」向けのハイスペックパソコン
- 100万円PCはゲームもできるがコスパは悪い
- 100万円のゲーミングノートPCは、3DゲームもフルHDなら60FPSを超えサクサク動くが、4Kだと60FPSも届かないゲームがある
- 50万円以上のゲーミングPCの方がコスパが良くハイスペック
- 100万円のゲーミングPCは全て手作業で生産・組み立てされている
100万円のPCは法人向けでCADや3DCGのエンコードが爆速です。
ゲームもプレイはできますがそれほど高性能ではありません。
ゲームをメインとするなら半値以下で30万円~50万円程度のデスクトップ型ゲーミングPCの方がコスパも良く、サクサク動きます。
4Kクラスの動画編集や3DCGを仕事でバリバリ活用する方でゲーム兼用も考えたい方は、Quadro搭載の100万円以上するPCも購入検討ありですね。
一台持っているだけで友達にドヤれますし、自慢もできますね。