ゲームの根幹を成す部分であるコンセプトに関わるコンセプトアーティストは、ゲームの面白さを左右する重要な職業です。
今回Pacific Metaマガジンでは、コンセプトアーティストの年収について以下の内容を中心にご紹介します。
- コンセプトアーティストとは?
- コンセプトアーティストの年収
- コンセプトアーティストの仕事内容
- コンセプトアーティストになるには?
年代別・地域別の詳しい年収や、年収アップにおすすめの資格も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
コンセプトアーティストとは?
コンセプトアーティストは映像作品のコンセプトをイラストなどで具現化する職業です✨
ゲームだけに限らず、アニメや映画、広告などを幅広く手掛けます。
文字で書かれたコンセプトを視覚的に表現することで、他の製作スタッフにビジュアルイメージを共有し、ゲームに関する理解を深めてもらいます。
コンセプトアーティストの仕事によって、ゲームの方向性がある程度決まると言っても過言ではありません。
コンセプトアーティストの年収
コンセプトアーティストの年収について解説していきます。
地域別平均年収
コンセプトアーティストの地域別平均年収が高い都道府県は東京都です。
そもそも求人数が多く、コンセプトアーティストの需要も高いため年収も比例して高くなっています。
経験年数や実績にもよりますが、年収は平均して450~500万円ほどです。
次に大阪府・京都府での求人が多い傾向があり、ほぼ同じかやや低い程度です。
他の地域ではあまり求人数がないため、400万円前後というところも。
コンセプトアーティストとして高い収入を得たいと考えているなら、勤務地は東京都にすることをおすすめします。
ただし、求人が多い分応募数も増えるということを考慮しておきましょう。
年代別平均年収
新卒未経験でコンセプトアーティストとして活躍するのは困難だといえます。
ゲームを始めとするメディア業界は実績を重視するため、いきなり企業のコンセプトアーティストに採用されることは難しいのです。
まずはアルバイトや派遣社員、契約社員などで実績を作るという手順を踏みます。
そのため、20代の平均年収は300~350万円とやや低めになっています。
30代になると実績を評価されコンセプトアーティストとしても認められる人が増えるため、400万円ほどにまで年収が上がるのが一般的です。
40代になれば、大きな仕事に携わることで一気に年収がアップする人も。
500万円という人もいれば、順調に実績を積み1,000万円近く貰っている人も出てきます。
全年齢を平均すると400万円前後というパターンが多いようです。
コンセプトアーティストが年収を上げる方法
コンセプトアーティストの年収は、会社や関わる仕事によって大きく異なります。
大手企業に勤めたり、大きなプロフェクトに参加できたりすれば、良い評価を受けて年収が上がる可能性が高いです。
現場には複数のコンセプトアーティストがいることもあり、メインに抜擢されればより評価が高くなって年収が上がるでしょう。
自分の能力を磨き、それを最大限発揮することで現場で認められるコンセプトアーティスト。
年収を上げるためには常に向上心を持って様々な仕事に取り組み、ゲーム業界で認められる必要があります。
コンセプトアーティストとして年収UPならマイナビクリエイター
コンセプトアーティストになりたいと考えているのなら、マイナビクリエイターに登録しておくことをおすすめします✨
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数々の実績を持っているので、サイトには掲載されていない大手企業の非公開求人も取り扱っています。
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また、マイナビクリエイターの詳しい評判や口コミが知りたいと思われた方は、ぜひ下記の記事をお読みいただければと思います。
コンセプトアーティストの年収アップにおすすめの資格
コンセプトアーティストとして年収を上げるためには、能力を磨くことが重要です❗️
取っておくべきおすすめの資格を5つ紹介します。
CGクリエイター検定
CGクリエイター検定は、デザインやCG技術の基礎知識から映像制作の基本、3DCG作成技術まで幅広い内容の知識を測る検定です。
コンセプトアーティストはコンセプトを具現化しなければならないので、CG技術は必須だと言えます。
この検定に合格すれば一定のCGクリエイト技術の水準を満たしていると判断してもらえるでしょう。
CGクリエイター検定の勉強におすすめの書籍はこちら。
Photoshopクリエイター能力認定試験
画像作成ソフト・Photoshopを使ったグラフィックコンテンツの作成能力を測る試験です。
スタンダードとエキスパートの2つの難易度があり、エキスパートでは作成技術だけでなく知識試験も出題されます。
世界的に有名な画像作成ソフトなので、使えておいて損はありません。
Photoshopクリエイター能力認定試験の勉強におすすめの書籍はこちら。
Illustratorクリエイター能力認定試験
こちらはIllustratorというソフトを使う能力の認定試験です。
内容は基本的にPhotoshopクリエイター能力認定試験と同様で、使う画像作成ソフトが異なっています。
Illustratorクリエイター能力認定試験の勉強におすすめの書籍はこちら。
英語検定
英語検定は英語技能の検定試験です。
コンセプトアーティストとして様々な画像・映像作成ソフトを使うかと思いますが、中には海外の製品もあります。
ある程度の英語力を身に着けておけば、使い方を素早く理解してスムーズに仕事を進められます。
英語検定の勉強におすすめの書籍はこちら。
色彩検定
色彩検定は色に関する幅広い知識や技能が問われる検定試験です。
より効果的なイラストを作成するには、色彩の組み合わせを考えることは必要不可欠です。
印象的なビジュアルコンセプトを描くためにも色彩の勉強をしておくことをおすすめします。
色彩検定の勉強におすすめの書籍はこちら。
コンセプトアーティストの年収アップに必要スキル
コンセプトアーティストの年収アップに必要なスキルについて解説します。
発想力と表現力
柔軟な発想力をもってコンセプトを決定する能力が求められます。
また、既にコンセプトが決まっている場合はそれを基にイメージを膨らませ、意向に沿ったビジュアルを描かなければいけません。
単純な絵の上手さはもちろんですが、世界観を忠実に表現することが重要です。
観察力
言葉をイラストで表現するというのは、並大抵のことではありません。
ゲームや映像作品の物語に関する詳細な部分までしっかり捉える観察力が必要です。
理解力
コンセプトをしっかり理解して絵を描くのがコンセプトアーティストの仕事です。
また、現場によってはクライアントやプロデューサーに「このようなゲームにしてほしい」といった意見を言われることもあるでしょう。
しっかりと言葉の意味や相手が伝えたい部分を理解してください。
コミュニケーション能力
ゲームは1人で作るのではありません。
他職種と円滑にコミュニケーションをとり、相手が思っていることを汲み取ったり自分が考えていることを伝えたりする能力は必要不可欠です。
コンセプトに対する認識のズレを防ぐためにも、普段からしっかり対話して相互理解を深めておきましょう。
コンセプトアーティストの仕事内容
コンセプトアーティストの仕事内容は現場によって変わります。
1から自分で作品のビジュアルコンセプトを作ることもあれば、クライアントやディレクター、プロデューサーの意向を受けてそれを具現化することもあります。
職業名はコンセプトアーティストですが、携わるのはコンセプトの部分だけではありません。
登場するキャラクターのビジュアルや動作、服装の他に街などの背景、アイテムといった細かい部分まで作り上げます。
これをベースにしてゲームの制作が進むので、コンセプトを他の職種の人々やスタッフに共有するという重要な役割を担っています。
自分でコンセプトを作る場合は、自分の意向を伝えそれを承認してもらわなければいけません。
文字だけでは伝わらない部分を視覚化して伝えるので、ここで「面白い」「興味がある」と思わせることが重要です❗️
コンセプトアーティストになるには?
コンセプトアーティストになるにはどのような手順を踏めばいいのでしょうか。
この資格がないとコンセプトアーティストになれないというような特別な資格はありません。
ですが、ゲーム業界に関する知識やビジュアルコンセプトを作成するうえで必要なスキルが無ければ、コンセプトアーティストになることは難しいでしょう。
独学で勉強するのではなく、大学または専門学校でデッサン力や絵を描くスキル、数々の動画作成・編集ソフトを使いこなす能力を身に着けておくことをおすすめします。
海外で活躍する日本人コンセプトアーティスト・田島光二さんは、日本電子専門学校在学中に3DCGの分野で世界一になろうと意気込んだそうです。
そうして今は「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」「ワイルドスピード ICE BREAK」「アリスインワンダーランド/時間の旅」を手掛ける世界的な有名人になりました。
専門的な知識と技術を要する職業なので、専門学校などできちんと勉強してからゲーム会社や映像制作会社に就職し、経験を積んでください。
コンセプトアーティストの年収についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、コンセプトアーティストの年収について以下の内容を中心にご紹介しました。
- コンセプトアーティストの平均年収は約400万円
- 東京都では高くその他の地方ではやや低い傾向がある
- 実績重視の世界なので、コンセプトアーティストとして活躍していけば年収アップが見込める
- コンセプトアーティストの年収をアップするのにおすすめの資格は「CGクリエイター検定」「Photoshopクリエイター能力認定試験」「Illustratorクリエイター能力認定試験」「英語検定」「色彩検定」
コンセプトアーティストだけに限らず、ゲーム業界は実力主義の世界です。
そのため、最初は思ったほどの収入が得られず苦労することもあるでしょう。
しかし、コンセプトアーティストのやりがいを見出し、向上心をもって仕事に取り組めば年収アップも夢ではありません。
おすすめの資格やスキルを身に着け、仕事に励んでください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。